話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、弁護士COM、吉野家HD

注目
2020年10月12日 15時15分

■ソフトバンクグループ <9984>  7,182円  +185 円 (+2.6%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は全体軟調地合いのなかも頑強な値運びをみせ、前週8日につけた年初来高値を上回り新値街道に復帰した。前引け時点の売買代金が700億円を超えるなど全上場銘を通じて断トツの水準をこなしている。前週末の米国株市場では追加景気対策期待を背景としてIT系の銘柄に買いが集まり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は158ポイント高とNYダウを上回る上昇率をみせた。ソフトバンクGは米ハイテク株のオプション取引で巨額のオプションを購入するなどが話題となった。直近のナスダック市場の上昇と株価連動性の高い銘柄として、海外投資家などからも注目されている。信用買い残高も今月初旬の段階で9月最終週から大きく水準を下げており、株式需給面も改善している。

■弁護士ドットコム <6027>  14,080円  +280 円 (+2.0%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>は6日続伸で年初来高値を更新。この日の寄り前、Web完結型クラウド契約サービスを提供するクラウドサイン事業部に、官公庁や地方自治体向けに行政手続きのデジタル化推進を支援する「デジタル・ガバメント支援室」を新設したと発表しており、これが好感された。新設した「デジタル・ガバメント支援室」は、官公庁や地方自治体を対象に、行政手続きのデジタル化推進の支援を行うのが狙い。これまで同社が取り組んできた、複雑な組織構造における電子契約の運用コンサルティングの実績を生かして、官公庁や地方自治体向けのプログラムを開始するほか、電子契約領域の法律やセキュリティー分野の専門家による監修で蓄積されたナレッジを提供し、行政の推進するデジタル化を後押しするとしている。

■カーブスHD <7085>  667円  -73 円 (-9.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位

9日に決算を発表。「今期経常は19%減益へ」が嫌気された。

カーブスホールディングス <7085> が10月9日大引け後(16:00)に決算を発表。20年8月期の連結経常利益は前の期比77.8%減の11.6億円に落ち込み、21年8月期も前期比19.3%減の9.4億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。

⇒⇒カーブスHDの詳しい業績推移表を見る

■OSG <6136>  1,656円  -145 円 (-8.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位

9日に決算を発表。「12-8月期(3Q累計)経常が62%減益で着地・6-8月期も98%減益」が嫌気された。

OSG <6136> が10月9日大引け後(15:00)に決算を発表。20年11月期第3四半期累計(19年12月-20年8月)の連結経常利益は前年同期比62.2%減の60.4億円に大きく落ち込んだ。

⇒⇒OSGの詳しい業績推移表を見る

■吉野家ホールディングス <9861>  1,916円  -144 円 (-7.0%)  本日終値  東証1部 下落率9位

吉野家ホールディングス<9861>が大幅反落。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高819億8800万円(前年同期比23.4%減)、営業損益59億7000万円の赤字(前年同期29億3600万円の黒字)、最終損益57億800万円の赤字(同18億7900万円の黒字)と大幅な赤字転落となったことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、グループ各社で店舗の休業や営業時間の短縮を実施したことによる売り上げの減少に加えて、緊急事態宣言解除後の売り上げの回復が鈍いことが響いた。また、販売促進費やテイクアウト用包材などのコスト増も損益の悪化につながった。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高1723億円(前期比20.3%減)、営業損益87億円の赤字(前期39億2600万円の黒字)、最終損益90億円の赤字(同7億1300万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。

■安川電機 <6506>  4,090円  -235 円 (-5.4%)  本日終値

安川電機<6506>は6日ぶり反落。同社は前週末9日取引終了後、市場で注目されていた20年3~8月期決算を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響による企業の設備投資需要低減を背景に営業利益は前年同期比8%減の132億9400万円と減益を余儀なくされたものの、コスト削減努力などが寄与して従来予想の45億円を大幅に上回って着地した。また、主力の中国向けで受注高が回復傾向にある。これまで未開示だった21年2月期の業績見通しについても発表、営業利益は前期比8%減の222億9400万円を見込んでおり、マーケットの事前コンセンサスよりも強い。ただし、株価面では9月下旬以来上げ足を強めており、直近は空売り筋の買い戻しも一巡したとみられることから、目先は売りに押される展開となった。

■コーナン商事 <7516>  3,775円  -170 円 (-4.3%)  本日終値

コーナン商事<7516>は反落。前週末9日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を4034億円から4280億円(前期比14.2%増)へ、営業利益を205億円から298億円(同48.6%増)へ、純利益を120億円から178億円(同50.5%増)へ上方修正し、朝高で始まったものの、目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となった。上期において、新型コロナウイルス感染症の流行に伴いマスクなど感染防止用品の売り上げが大幅に伸長した。また、新しい生活様式の拡大や天候要因によりDIY、園芸、レジャー用品が好調に推移したほか、猛暑による冷房器具なども貢献し、売上高・利益を押し上げた。

■サーバーワークス <4434>  6,990円  -290 円 (-4.0%)  本日終値

サーバーワークス<4434>は反落。9日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高は80億300万円(前期比17.5%増)を据え置きつつ、営業利益を4億1700万円から3億9200万円(同6.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。「クラウドインテグレーション」におけるプロジェクトの見送りや受注規模の縮小などが発生する一方、リモートワークやテレワーク環境の導入など、クラウドに対する新たな需要が喚起され、「リセール」売り上げが予想を上回っていることから、売上高は従来予想を据え置いた。ただ、行使価額修正条項付新株予約権の発行に伴う費用や、東証1部への上場市場変更申請に関連する費用の発生を見込み、営業利益を下方修正したという。なお、投資有価証券売却益を計上するため、純利益は3億600万円から4億4800万円(同34.5%増)へ上方修正した。

■スギホールディングス <7649>  7,100円  -160 円 (-2.2%)  本日終値

スギホールディングス<7649>が4日続落。9日の取引終了後に発表した9月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比12.4%減と11カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。消費税増税までの駆け込み需要の反動などで、客数が同5.4%減、客単価が同7.4%減とそれぞれ落ち込んだ。

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