話題株ピックアップ【夕刊】(2):ペプドリ、モダリス、パンパシHD

注目
2020年10月13日 15時16分

■カルタHD <3688>  1,421円  +41 円 (+3.0%)  本日終値

CARTA HOLDINGS<3688>が3日続伸。この日、グループ会社のVOYAGE VENTURESを通じて、オンライン自動車プラットフォーム「モタガレ」を運営するMiddleField(東京都世田谷区)に出資したと発表しており、これが好材料視された。「モタガレ」は、自動車本体の売買や車検、整備、部品の売買、保険の加入、ローン組成、中古車販売店やパーツメーカーなどの事業者向け販売ツール提供など、自動車に関するあらゆる必要情報をワンストップで取り扱うプラットフォーム。VOYAGE VENTURESでは、日本をはじめとしたアジア地域で事業シナジーの創出と資本の両輪からの互恵関係を創造しながら投資活動を行っており、今回の出資もこの一環という。

■ペプチドリーム <4587>  5,030円  +105 円 (+2.1%)  本日終値

ペプチドリーム<4587>が高い。この日正午ごろ、富士通<6702>と共同で、環状ペプチドによる中分子創薬において、高速かつ高精度に中分子医薬品候補化合物の探索を実現したと発表しており、これが好材料視された。富士通の組み合せ最適化問題を高速に解く量子コンピューティング技術「デジタルアニーラ」とHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)を活用することで、創薬の候補化合物となる環状ペプチドの安定構造の探索を12時間以内に高精度で実施することに成功したという。これにより創薬プロセスにおいて、候補化合物の探索に必要となる実験室で行うウェット実験の工程を最小化し、結果として候補化合物の探索期間を短縮することにつながるとしている。

■モダリス <4883>  3,010円  +41 円 (+1.4%)  本日終値

モダリス<4883>が4連騰で2000円台後半のもみ合いから上放れを明示している。8月3日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄だが、希少疾患向け遺伝子治療の開発を手掛けるバイオベンチャーとしてその成長性に期待が大きい。株価は公開価格の2.1倍で初値をつけた後もセカンダリーで人気化し、8月25日には4070円の高値を形成したが、その後は利益確定売りに調整局面に入っていた。ここにきてノーベル化学賞効果もあって「ゲノム編集」を株式市場でもテーマ視する動きが出ており、同社はその関連有力株として再び投資マネーの物色ターゲットとなっている。黒字バイオベンチャーで20年12月期も利益変化率が大きく、業績面からのアプローチでも買い安心感が指摘されている。テクニカル面では5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、個人投資家などの買い参戦を誘っているもよう。

■パンパシHD <7532>  2,427円  +31 円 (+1.3%)  本日終値

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日ぶりに反発。水戸証券は12日、同社株のレーティング「B+」と目標株価2900円を継続した。同社の9月売上高は全店で前年同月比12.0%減、既存店で同14.9%減だった。昨年の消費増税前の駆け込み特需の反動やインバウンド需要の蒸発などが響いた。ただ、今上期は減収減益が想定されており、第1四半期(7~9月)の国内リテール事業の進捗は計画を大きく下回るものではないとみているほか、食品の売り上げ構成比が高いことがコロナ禍でも同社の利益を支えるとみている。

■大黒天物産 <2791>  5,390円  -240 円 (-4.3%)  本日終値

大黒天物産<2791>は反落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算は、売上高572億4100万円(前年同期比12.4%増)、営業利益26億3100万円(同2.6倍)、純利益17億3400万円(同2.8倍)と大幅増益だったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。外食控えなどにより家庭内消費の需要が高止まりしているほか、家計の先行き不透明感により消費者の購買動向における低価格志向が強まっていることなどを背景に、ESLP(エブリデイ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指した店舗運営が奏功した。なお、21年5月期通期業績予想は、売上高2124億5500万円(前期比0.2%増)、営業利益61億2000万円(同3.1%増)、純利益38億3000万円(同2.5%増)だった。

■ホギメディカル <3593>  3,450円  -100 円 (-2.8%)  本日終値

ホギメディカル<3593>が3日続落。12日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を387億円から363億1000万円(前期比2.5%減)へ、営業利益を64億円から54億9000万円(同3.4%増)へ、純利益を53億円から49億8000万円(同9.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた、手術件数減少による製品の売上高の減少が響くとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高177億3400万円(前年同期比3.5%減)、営業利益26億7100万円(同2.9%増)、純利益27億7600万円(同15.0%減)だった。

■メディパル <7459>  2,003円  -54 円 (-2.6%)  本日終値

メディパルホールディングス<7459>が3日続落したほか、アルフレッサ ホールディングス<2784>、東邦ホールディングス<8129>、スズケン<9987>など医薬品卸大手が軒並み安となった。複数のメディアで、地域医療機能推進機構(JCHO、東京都港区)が発注する医薬品の入札を巡り、談合した疑いがあるとして、メディパル傘下のメディセオなど医薬品卸大手4社を家宅捜索したと報じられており、これが嫌気された。

■国際石油開発帝石 <1605>  557.9円  -11.2 円 (-2.0%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>が下値模索の展開にあるほか、ENEOSホールディングス<5020>も3日ぶり反落となった。前日のWTI原油先物価格は1ドル17セント安と大きく水準を切り下げ、1バレル=39ドル43セントと40ドル台を割り込んだ。前日の米国株市場ではリスク選好の流れにあったが、エクソンモービルは3日続落と精彩を欠いた。東京市場でも原油価格と株価連動性の高いセクターは売りに押される展開を余儀なくされている。

■Jエスコム <3779>  165円  +50 円 (+43.5%) ストップ高   本日終値

ジェイ・エスコムホールディングス<3779>がストップ高まで買われた。同社は12日、鶴岡学園北海道文教大学と商品開発や新規事業開発、人材交流及び社会貢献などで包括連携協定を締結したと発表。今回の連携で、北海道文教大学が持つ食品・栄養分野、医療分野、美容分野などの専門知識及び幅広い人的ネットワークと、Jエスコムが有する販売網及び業界知識などを組み合わせ、アンチエイジングや健康寿命の延伸につながる商品・サービスなどを提供する予定。事業開始日は12月中を計画している。

■旭化学工業 <7928>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

旭化学工業<7928>がストップ高。同社は12日取引終了後に、21年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比2.3倍の2億2000万円としていることが好感されたようだ。売上高は同3.1%増の79億円を予想。国内で電動工具部品や自動車部品の受注活動を積極的に行うほか、中国工場での堅調な受注を見込んでいる。なお、20年8月期通期の連結決算は、売上高が前の期比9.9%減の76億6500万円、営業利益が同35.5%減の9400万円で着地。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で受注が減少したことなどが響いた。

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