★本日の【イチオシ決算】 パソナG、特殊陶、セリオ (10月15日)
1)本日(10月15日)引け後に発表された決算・業績修正
●イチオシ決算
【パソナG <2168> 】 ★6-8月期(1Q)経常は7.9倍増益で着地
◆21年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比7.9倍の73.5億円に急拡大して着地。業務効率化を進める民間企業や感染症拡大防止に伴うパブリックセクターからの一時的な需要が増加し、BPOサービスが大きく伸長したことが寄与。効率的な運営による収益力向上や販管費の減少に加え、前期に発生した子会社株式の一部売却に伴う支払手数料がなくなったことも大幅増益に貢献した。
第1四半期実績だけで、通期計画の100億円に対する進捗率は73.6%に達しており、業績上振れが期待される。
●サプライズな決算発表・業績修正
三栄建築 <3228> ★今期経常は40%増で2期ぶり最高益、22円増配へ
◆20年8月期の連結経常利益は前の期比23.8%減の71.9億円に落ち込んだものの、続く21年8月期は前期比39.8%増の100億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅時間の増加やテレワークの普及などで戸建て住宅の需要が高まるなか、主力の戸建分譲事業で付加価値の高い住宅を供給し、2ケタ増収増益を見込む。
業績好調と配当性向の変更を踏まえ、今期の年間配当は前期比22円増の70円に増配する方針とした。
エイジス <4659> [JQ] ★今期経常を一転3%増益・最高益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の39.4億円→44.6億円に13.2%上方修正。従来の9.2%減益予想から一転して2.7%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響による収益悪化を見込んでいたが、上期に店舗改装業務や店舗商品補充業務の受注が想定よりも伸びたことが寄与。国内棚卸サービスとリテイルサポートサービスにおける生産性向上も上振れに貢献する。
特殊陶 <5334> ★上期税引き前を74%上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益を従来予想の92億円→160億円に73.9%上方修正。自動車関連事業で利益率の高い補修用製品の販売が想定よりも早期に回復したことが上振れの要因となった。
セリオ <6567> [東証M] ★今期経常を40%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年5月期の連結経常利益を従来予想の2億円→2.7億円に39.5%上方修正。増益率が19.8%増→67.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。就労支援事業で新型コロナウイルス感染症の影響が想定を上回るペースで回復していることに加え、保育事業では園児数が順調に伸びることが寄与。また、雇用と給与維持による離職者数の低下で採用費が減少することも上振れの要因となる。
トップカルチ <7640> ★今期経常を2.4倍上方修正
◆20年10月期の連結経常利益を従来予想の1億7500万円→4億1700万円に2.4倍上方修正。増益率が13.6%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。巣ごもり需要が高まるなか、主力の蔦屋書店事業でコミックや児童書などの書籍販売、ホビージャンルや食品ジャンルなどの特選雑貨・文具の販売が拡大したほか、マスクや除菌グッズといった衛生用品も伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
バリュエンス <9270> [東証M] ★今期経常は3.9倍増益、10円増配へ
◆20年8月期の連結経常利益は前の期比72.5%減の6.2億円に落ち込んだが、続く21年8月期は前期比3.9倍の24.5億円にV字回復する見通しとなった。今期は新規出店と買収効果で国内の買取店舗が40店ほど増加するほか、オークションの運営体制を整備し、開催数を増やす計画。
業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比10円増の35円に増配する方針とした。
■引け後発表
◆本決算:
<8953> 日本リテール [東R]
<8968> 福岡リート [東R]
<8984> ハウスリート [東R]
◆第2四半期決算:
<2411> ゲンダイ [JQ]
<2656> ベクター [JQ]
合計5社
※「株探」では、株価、PER、利回りなどを併記した【決算発表・業績修正】銘柄一覧をご覧いただけます。
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