株価指数先物【引け後コメント】クレディスイスは前日のショートカバー分を売り直す、NT倍率は上昇傾向継続でNTロング対応

市況
2020年10月20日 18時06分

大証12月限

日経225先物 23530 -130 (-0.54%)

TOPIX先物 1624.5 -12.0 (-0.73%)

日経225先物は前日比130円安(-0.54%)の2万3530円で取引を終了。寄り付きは2万3560円とシカゴ先物清算値(2万3500円)を上回って始まり、現物の寄り付き後早い段階で2万3660円まで上げ幅を広げる場面がみられた。しかし、その後はじりじりと上げ幅を縮め下げに転じると、前引けにかけては寄り付き水準まで下押す展開となった。前引けのTOPIXは0.39%の下落となり、日銀のETF買い入れによる需給面での下支えは期待できないとの見方からランチタイムで2万3510円まで下げると、後場は概ね2万3520円から2万3540円辺りでの狭いレンジで推移が続いた。後場半ばに売りが仕掛けられるも2万3500円は割り込まず、現物の大引け時にはショートカバーで2万3560円まで戻す場面もみられるなど、短期筋の売買が中心だった。

米国市場の下落の影響から売り先行となり、2万3500円を支持線に上放れの展開が意識された前日の流れからは振り出しに戻った形。しかしながら、薄商いで模様眺めムードが強いとはいえ、2万3500円処での底堅さが意識された点においては、センチメントは悪くないだろう。これまで2万3000円から2万3500円レベルでの累積出来高が積み上がっていることからエネルギーが蓄えられた形である。2万4000円に備えたヘッジ対応の動きもみられるため、ロング比率を引き上げておく必要も意識しておきたい。

米国では追加景気対策法案を巡る協議の期限となり、合意への期待は高まっていないと考えられるが、それでも物別れとなれば売りアルゴが発動しやすい。ただし、大統領選通過後にはいずれ合意するとみられるため、ショート筋にとっては買い戻しのニーズは大きいだろう。NT倍率は先物中心限月で14.50まで上昇してきており、日経225型優位の状況は継続。大統領選通過までは積極的にはポジションを傾けづらいだろうが、ヘッジ対応の買いによってNT倍率は上昇傾向が意識されやすい。テクニカル面では上昇する5日移動平均線に沿ったトレンドを形成しており、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)によるスプレッド狙いのスタンスは継続。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが1120枚、メリルが970枚、クレディスイスが700枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3260枚程度の買い越しだった。JPモルガン、メリルは前日の買い越し分をクローズした格好。クレディスイスはショートを積み上げている。TOPIX先物はクレディスイスが1590枚、バークレイズが860枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1580枚程度の買い越しだった。クレディスイスはTOPIX先物においても、前日のカバー分を売り直した形である。

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