本日注目すべき【好決算】銘柄 オイシックス、ベネ・ワン、栗田工 (22日大引け後 発表分)

注目
2020年10月23日 7時01分

22日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

オイシックス <3182>   ★今期最終を2.1倍上方修正・2期ぶり最高益更新へ

◆21年3月期の連結最終利益を従来予想の12億円→25億円に2.1倍上方修正。増益率が51.9%増→3.2倍に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。巣ごもり消費の高まりによる旺盛な宅配需要を追い風に、国内宅配事業で定期会員数や購買単価が伸び、売上高が計画を15.4%も上回ることが寄与。購買単価の上昇による物流・配送効率の良化なども上振れにつながる。

ベネ・ワン <2412>   ★上期経常を一転18%増益・最高益に上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の33.5億円→44.8億円に33.9%上方修正。従来の11.7%減益予想から一転して18.2%増益を見込み、9期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が夏季まで及んだことで、福利厚生事業で宿泊やレジャーメニューの利用が減り、契約企業への補助金支出が減少したことが寄与。コロナ禍の影響を保守的に見積もっていたことなども上振れの要因となった。

ドリコム <3793> [東証M]  ★上期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.5億円→10.3億円に21.2%上方修正。増益率が2.9倍→3.5倍に拡大し、従来の9期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。ユーザーの強い支持を背景に、既存タイトルが想定より好調に推移したことが寄与。効率的な運用やコスト削減に取り組んだことも上振れの要因となった。

高度紙 <3891> [JQ]  ★今期経常を一転96%増益に上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→11.3億円に3.8倍上方修正。コンデンサ用セパレータは新型コロナウイルスの影響を考慮したセットメーカーなどに在庫確保の動きがあったほか、データセンターや5G関連向けの販売が伸びた。また、電池用セパレータは海外向け電気二重層キャパシタ用が好調だった。稼働率の向上で原価率が低減したことも大幅増益につながった。

併せて、通期の同利益も従来予想の9億円→19億円に2.1倍上方修正。従来の7.2%減益予想から一転して95.9%増益見通しとなった。

さくらKCS <4761> [東証2]  ★上期経常を92%上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.6億円→3億円に91.9%上方修正。減益率が64.4%減→31.6%減に縮小する見通しとなった。要員稼働の抑制や商談活動の遅延などを背景に売上高は計画未達となったものの、費用支出の削減や一部先送りで販管費が想定を下回ったことが利益を押し上げた。

エステー <4951>   ★今期経常を一転微増益に上方修正

◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→33.5億円に11.7%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して0.2%増益見通しとなった。新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり需要と衛生意識の高まりを背景に、防虫剤や使い捨て手袋などの販売が伸びることが寄与。

横河ブHD <5911>   ★上期経常を51%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の55億円→83億円に50.9%上方修正。増益率が13.6%増→71.4%増に拡大し、従来の3期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。橋梁事業の受注・生産が好調に推移するなか、今期竣工となる長期大型工事の設計変更について予定よりも早い進展が複数あり、最終精算に伴う利益の計上が前倒しとなったことが上振れの要因。

栗田工 <6370>   ★今期税引き前を一転5%増益に上方修正

◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の86億円→160億円に86.0%上方修正。国内の水処理薬品事業やメンテナンス・サービスで新型コロナウイルス感染拡大の影響による販売の落ち込みが想定ほど発生しなかったことが寄与。在宅勤務・移動制限による販管費減少や原価率改善に加え、超純水供給事業で一部顧客との契約の解除に伴う清算益を計上したことも利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益も従来予想の226億円→280億円に23.9%上方修正。従来の15.3%減益予想から一転して4.9%増益見通しとなった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.