株価指数先物【寄り前コメント】富士通の決算反応が重荷も米ハイテク株上昇でNT上昇傾向は継続

市況
2020年10月28日 7時57分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 23400 -90 (-0.38%)

TOPIX先物 1611.5 -6.5 (-0.40%)

シカゴ先物 23405 -85

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

27日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックが上昇。10月の消費者信頼感指数が予想に反して低下したほか 、欧米での新型コロナウイルス感染症の拡大、追加経済対策への期待が後退する中で弱含みの展開。一方でAMDがザイリンクスを350億ドルで買収するとの発表が材料視されハイテク株が底堅い値動きとなり相場を下支えた。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比85円安の2万3405円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比変わらずの2万3490円で始まり、開始直後に2万3500円を付けたが、その後は2万3430円から2万3460円辺りで推移。米国市場の取引時間中にレンジを切り下げ、2万3390円から2万3400円でのこう着が続いた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で売り先行の展開となり、権利行使価格2万3375円辺りが支持線として意識される形で2万3400円を挟んだ保ち合いが続きそうだ。昨日同様、短期的な売り仕掛けには警戒しつつも、ショートカバーの速さも意識されやすく、押し目狙いのスタンスになりそうである。米ハイテク株の底堅い値動きが日経225型の底堅さにつながる可能性もありそうだが、国内では富士通 <6702> の決算がネガティブ視される可能性もあり、上値の重荷になりそうだ。

とはいえ、米大統領選を控えてショートポジションをヘッジするニーズはあると考えられるほか、TOPIX型で幅広く買う流れは期待しづらく、指数寄与度の大きいコア銘柄主導でのヘッジ対応が想定される。これによりNT倍率の上昇傾向は継続。NT倍率は8月の高値水準まで戻してきていることから急激な上昇に対してはNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)の利益確定が意識される。一方で上昇傾向は維持していることから、押し目ではNTロングのポジションを積み上げ、スプレッド狙いを継続したい。

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