株価指数先物【引け後コメント】ギャップスタートでショートカバー進む、後場は日銀のETF買い入れによる需給が下支え

市況
2020年10月29日 18時15分

大証12月限

日経225先物 23320 -100 (-0.42%)

TOPIX先物 1610.5 -2.5 (-0.15%)

日経225先物は前日比100円安(-0.42%)の2万3320円で取引を終了。寄り付きは2万3100円とギャップスタートながらもシカゴ先物清算値(2万3060円)を上回って始まり、寄り付き直後につけた2万3090円を安値に急速に下げ幅めた。現物の寄り付き時点で2万3200円台を回復し、その後は概ね2万3220円から2万3260円辺りでの保ち合いに。しかし、前引けのTOPIXが0.48%下落と0.5%より小さい下落率だったものの日銀のETF買い入れの思惑が高まるなか、後場半ばには2万3360円まで切り返しをみせる場面がみられていた。

2万3000円に接近する場面において押し目買いの流れが強まったというよりは、ギャップスタートによってショート筋のポジションクローズに伴うカバーを誘った格好だろう。2万4000円へのキャッチアップを狙ったポジションは限られ、一方で2万3000円割れを狙ったショートポジションが積み上がっていたとみられるため、絶好のクローズタイミングとなったとみられる。

また、グローベックスの米株先物はNYダウが200ドルを超える上昇で推移していたほか、本日開催される欧州中央銀行(ECB)政策委員会会合では、金融緩和策を講じるとの見方が強まってきている状況であったことも、いったんポジションをニュートラルに近づけておきたいところだったのだろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.47に低下している。指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> の2社で日経平均株価を約60円押し下げている影響が大きい。

手口面では、日経225先物をメリルが840枚、ゴールドマンが660枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2140枚、ドイツが1250枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが3190枚、メリルが2040枚、ゴールドマンが1660枚程度の売り越し。これに対して日銀のETF買い入れとみられる買いが大和から3860枚程度入っている。そのほか、昨日ショートを積み上げていたクレディスイスが1760枚程度の買い越しとなった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.