株価指数先物【寄り前コメント】ファナック牽引でNT上昇の可能性、NTロングによるスプレッド狙い

市況
2020年10月30日 8時15分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 23280 -40 (-0.17%)

TOPIX先物 1603.0 -7.5 (-0.46%)

シカゴ先物 23300 -20

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

29日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。7-9月の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で33.1%増となり、市場の予想を上回って過去最大の伸びとなったことが好感された。また、新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことなども材料視されている。そのほか、今回の欧州中央銀行(ECB)政策委員会会合で政策据え置きとなったが、ラガルド総裁は12月に新たな金融緩和パッケージでの合意を示唆している。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比20円安の2万3300円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比40円安の2万3280円で始まり、米国市場の取引開始前には2万3170円まで下げる場面もみられた。しかし、取引開始後は7-9月GDPが予想を上回る伸びとなったことを好感した米国市場の反発を受けて2万3390円まで上昇。ただし、引けにかけては戻り売りに押される格好で上げ幅を縮めており、2万3280円で取引を終えている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で前日比変わらずの水準から始まり、週末要因もあってこう着感の強い相場展開になりそうである。ただし、昨日はクレディスイスがショートカバーの動きをみせており、売り一巡後の底堅い値動きにつながっていた。ロングポジションが積み上がる動きにはならないだろうが、ポジションクローズの流れからショートカバーによる底堅さが意識されそうだ。

また、昨日はソニー <6758> の決算を評価した買いが下支えとなったが、本日はファナック <6954> の上方修正が好材料視されやすく日経平均株価を支える可能性がある。そのため、低下をみせていたNT倍率は上昇が見込まれる。米大統領選を控えて不透明感はあるが、欧米で新型コロナ拡大が懸念されているなか、先進国で相対的に封じ込めに成功している日本への資金シフトも期待され、新たなショートポジションも積み上がりづらいところ。

引き続きスプレッド狙いのスタンスではあるが、先行きのコア銘柄主体への物色が強まる可能性もあることから、日経225型優位の展開を想定し、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)のポジションで対応したい。

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