住友重が大幅反発、半導体関連需要が想定以上で21年3月期業績予想を上方修正
住友重機械工業<6302>が大幅高で5日ぶりに反発している。10月30日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を7900億円から8100億円(前期比6.3%減)へ、営業利益を260億円から360億円(同36.6%減)へ、純利益を75億円から160億円(同51.2%減)へ上方修正したことが好感されている。
受注後リードタイムの短い機械コンポーネント、精密機械及び建設機械部門を中心に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けているものの、その他精密機械事業で半導体関連の需要が上期は想定以上に堅調であったことや、油圧ショベル事業で日本及び中国で想定よりも市況が好転していることなどが要因としている。
また、業績予想の修正に伴い、10円を予定していた期末配当を30円に引き上げるとあわせて発表し、これも好材料視されている。年間配当は39円(従来予想19円)となる予定だ。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3917億100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益211億6300万円(同22.2%減)、純利益108億6600万円(同33.9%減)だった。