本日注目すべき【好決算】銘柄 ソリトン、ニチレイ、スカパーＪ (4日大引け後 発表分)
4日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ソリトン <3040> ★今期経常を一転43％増益に上方修正、配当も2円増額
◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の10.4億円→15億円に44.2％上方修正。従来の1.0％減益予想から一転して42.7％増益見通しとなった。ITセキュリティ事業でテレワーク向けリモートデスクトップのクラウドサービスが想定以上に伸びることが寄与。「GIGAスクール構想」で主力製品の採用が進むことも上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→12円(前期は10円)に増額修正した。
高橋ウォール <1994> [ＪＱ] ★今期経常を56％上方修正、配当も3円増額
◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の4.5億円→7億円に55.6％上方修正。減益率が82.7％減→73.1％減に縮小する見通しとなった。来期に完成を見込んでいた工事の一部が前倒しで完成することが寄与。一部工事の採算が大幅に改善したことも利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→23円(前期は30円)に増額修正した。
ニチレイ <2871> ★今期経常を一転1％増益・最高益に上方修正、配当も6円増額
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の315億円→320億円に1.6％上方修正。従来の0.9％減益予想から一転して0.7％増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。低温物流の好調に加え、コスト抑制効果が上振れの要因となる。
併せて、創立75周年記念配当を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の44円→50円(前期は42円)に増額修正した。
あすか薬 <4514> ★上期経常は2.2倍増益・通期計画を超過
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の19.5億円に急拡大して着地。子宮筋腫治療剤「レルミナ」の販売が大きく伸びたほか、杏林製薬から契約一時金を受領したことなどが寄与。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う営業活動の自粛で経費が減少したことも利益拡大に貢献した。
通期計画の19億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
扶桑薬 <4538> ★上期経常を2.1倍上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の7.5億円→16億円に2.1倍上方修正。増益率が19.6％増→2.6倍に拡大する見通しとなった。後発医薬品の販売促進効果などで、売上高が計画を上回ったことが寄与。原価率の低減に加え、販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。
荏原実業 <6328> ★今期経常を30％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も40円増額
◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の22.7億円→29.5億円に30.0％上方修正。増益率が4.7％増→36.0％増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
水処理部門で上下水道設備の更新や防災関連、環境部門で陰圧装置などの感染症対策製品の受注が伸びることが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→100円(前期は60円)に大幅増額修正した。
予想PERが12.3倍→9.9倍に低下し、割安感が強まった。
リーダー電子 <6867> [ＪＱ] ★今期経常を2.4倍上方修正
◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比77.8％減の2600万円に大きく落ち込んだが、従来の1億円の赤字予想から一転黒字で着地。北米・中南米で4K映像フォーマット対応関連機器などの大型受注を獲得したことが寄与。コスト削減を徹底したことも上振れに貢献した。
併せて、通期の同利益を従来予想の3500万円→8500万円に2.4倍上方修正。減益率が92.0％減→80.6％減に縮小する見通しとなった。
スカパーＪ <9412> ★今期経常を一転3％増益に上方修正
◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円→165億円に32.0％上方修正。従来の22.3％減益予想から一転して2.6％増益見通しとなった。メディア事業でコスト構造の見直しが進展することが寄与。宇宙事業におけるコロナ禍に伴う運営コストの低減や一部の先行費用の発生延期なども上振れの要因となる。
株探ニュース