4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ367ドル高、権力分立の可能性で安心感

市況
2020年11月5日 8時06分

■NY株式:NYダウ367ドル高、権力分立の可能性で安心感

米国株式相場は続伸。ダウ平均は367.63ドル高の27847.66ドル、ナスダックは430.21ポイント高の11590.78ポイントで取引を終了した。大統領選の行方は不明だが、共和党が上院過半数を維持する可能性が強まったため、最終的にバイデン氏が勝利した場合でも民主党が提示している増税や規制強化は大きく進展しないとの期待が強まり、寄り付き後から大きく上昇した。連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を受け、連邦準備制度理事会(FRB)が当面、大規模緩和を維持するとの思惑やマコーネル上院院内総務が追加経済策を年内に取り組む姿勢を示したことも支援し終日堅調推移となった。セクター別では、医療品・バイオテク、メディア・娯楽が上昇した一方、銀行が下落。

配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)と、リフト(LYFT)はカリフォルニア州での運転手区分を巡る住民投票で、個人事業主ではなく、ライドシェア会社が雇用する従業員とする法案が否決されたため、それぞれ急伸。製薬会社のバイオジェン(BIIB)はエーザイと共同開発しているアルツハイマー病治療薬の有効性に関し、食品医薬品局(FDA)が前向きな治験結果を支持、承認する可能性を示唆したことが好感され急伸した。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMC)はゴールドマンサックスによる強い買い推奨を受けて上昇。一方、重機メーカーのキャタピラー(CAT)はインフラ拡大への期待後退で下落した。

民間の雇用を示す10月ADP雇用統計は36.5万人増とほぼ予想の半分と冴えない結果となった。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:予想を下回る米経済指標でドル伸び悩み

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円25銭まで下落後、104円62銭まで上昇して104円49銭で引けた。米10月ADP雇用統計や10月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったため、ドル売りが優勢となったが、株高に連れたリスク選好の円売りに下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.1728ドルから1.1680ドルまで弱含んだ後、1.1726ドルで引けた。ユーロ・円は122円07銭まで下落後、122円60銭まで反発。ポンド・ドルは1.3045ドルから1.2951ドルまで下落した。英国の交渉責任者のフロスト氏と欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は通商交渉で見解の相違が依然残るとしたため、通商合意のない離脱への警戒感からポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.9101フランから0.9137フランまで上昇した。安全通貨としてのフラン買いが一段落した。

■NY原油:大幅続伸で39.15ドル、原油在庫は大幅な減少

NY原油先物12月限は大幅続伸(NYMEX原油12月限終値:39.15 ↑1.49)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.49ドルの1バレル=39.15ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは37.26ドル-39.25ドル。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫統計で原油在庫は小幅な増加予想に反して大幅に減少していたことや、米国株式の上昇が好感されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.68ドル -1.01ドル(-4.09%)

モルガン・スタンレー(MS) 51.43ドル +0.25ドル(+0.49%)

ゴールドマン・サックス(GS)197.87ドル -0.06ドル(-0.03%)

インテル(INTC) 45.70ドル +0.85ドル(+1.90%)

アップル(AAPL) 114.95ドル +4.51ドル(+4.08%)

アルファベット(GOOG) 1749.13ドル +98.92ドル(+5.99%)

フェイスブック(FB) 287.38ドル +22.08ドル(+8.32%)

キャタピラー(CAT) 155.23ドル -12.46ドル(-7.43%)

アルコア(AA) 13.19ドル -0.64ドル(-4.63%)

ウォルマート(WMT) 141.96ドル -0.82ドル(-0.57%)

《ST》

提供:フィスコ

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