話題株ピックアップ【昼刊】:エーザイ、ニューラル、再生エネ関連

注目
2020年11月5日 11時39分

■エーザイ <4523>  9,875円  +1,500 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

エーザイ<4523>に物色人気が集中。寄り付き大量の買い注文を集め、商いが成立せず気配値のまま水準を切り上げストップ高カイ気配に張りつく展開となっている。8月11日に9890円の年初来高値を形成した後は大幅な調整を強いられたが、きょうは1500円高の9875円まで駆け上がり、いきなり新値奪回を目前に捉える状況となった。「同社が米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬『アデュカヌマブ』について、米食品医薬品局(FDA)が有効性を示す試験結果を支持したことが米国メディアを通じて伝わり、これが投資資金の流入を誘った。同社株はADRで50%を超える暴騰を示したこともありインパクトが大きかったようだ」(国内ネット証券アナリスト)としている。

■ニューラルポケット <4056>  4,600円  +565 円 (+14.0%)  11:30現在

ニューラルポケット<4056>が大幅高で3日続伸している。午前9時ごろ、商業施設「スマーク伊勢崎」(群馬県伊勢崎市)で、東京建物<8804>の運営する商業施設では初の試みとなる、人工知能(AI)技術を活用した大型平面駐車場の満空把握・管制ソリューションの活用を開始したと発表しており、これが好感されている。今回の「スマーク伊勢崎」における導入は、人手不足による誘導員の確保の難しさを解消するのが狙い。今回の取り組みでは、ニューラルポケットの独自の画像解析AIを搭載したカメラで、広大な駐車場区画と駐車場内の混雑状況を分析・可視化し、来館者へタイムリーな情報提供を行うという。また今後は、東建物が運営する商業施設を中心に同ソリューションの本格導入に向けた取り組みを推進するとしている。

■京阪神ビルディング <8818>  2,109円  +230 円 (+12.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

京阪神ビルディング<8818>が急騰、上場来高値を更新している。4日の取引終了後、投資ファンドのストラテジックキャピタルが同社株に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しており、これが材料視されている。買い付け価格は1株1900円で、実施期間は5日から12月17日まで。ストラテジックキャピタルは旧村上ファンド幹部の丸木強氏が代表を務める投資ファンド。今回のTOB実施は現経営陣に株主価値向上策を実行してもらうことを目的としており、今後の動向に注目が集まっている。

■武蔵精密工業 <7220>  1,313円  +140 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

4日に決算を発表。「今期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。

武蔵精密工業 <7220> が11月4日大引け後(15:20)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は31.2億円の赤字(前年同期は39.5億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の19億円の赤字→13億円の黒字(前期は71.1億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

⇒⇒武蔵精密工業の詳しい業績推移表を見る

■あすか製薬 <4514>  1,508円  +160 円 (+11.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

あすか製薬<4514>が急伸。4日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算で、経常利益が前年同期比2.2倍の19億5200万円に急拡大しており、これが好材料視されている。薬価改定に伴うマイナス要因があったものの、子宮筋腫治療剤「レルミナ」を中心に医薬品の販売が伸びたほか、杏林製薬から契約一時金を受領したことなどが寄与し、増収を確保した。また、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う営業活動の自粛で経費が減少したことも利益拡大につながった。通期計画の19億円を既に上回っており、業績上振れを期待する買いが入っている。

■レノバ <9519>  1,752円  +162 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

レノバ<9519>やイーレックス<9517>、ウエストホールディングス<1407>といった再生エネルギー関連株が急反騰。米国大統領選挙で、4日の東京市場の場中には共和党のトランプ米大統領が激戦州のフロリダ州を制したことが伝わるなど優位に立った。このなか、対抗馬の民主党バイデン候補の看板政策である環境に関わる再生エネ関連株のレノバなどには、利益確定売りが膨らみ株価は急落した。しかし、5日未明から早朝にかけ同じく激戦州のウィスコンシン州やミシガン州でバイデン候補の勝利が伝わり同氏が優勢となると、今度は一転、前日急落した再生エネ関連株は買い直されており、逆襲高を演じている格好だ。

■ソリトンシステムズ <3040>  2,111円  +169 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

ソリトンシステムズ<3040>が大幅高で2000円大台ラインを突破。同社はIT情報機器やソフト開発を手掛け、売上高の9割をセキュリティー部門で占めている。テレワークの導入加速やGIGAスクール構想などを追い風に収益機会が広がり、足もとの業績も会社側想定を大きく上回って推移している。4日取引終了後に20年12月期業績の修正を発表。営業利益は従来予想の11億円から15億円(前期比39%増)に大幅増額、年間配当も従来計画に2円上乗せの12円(前期実績は10円)としており、これを好感する形で物色人気が集中した。

■味の素 <2802>  2,308円  +149.5 円 (+6.9%)  11:30現在

味の素<2802>が大幅高で3日続伸し、年初来高値を更新している。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆570億円から1兆660億円(前期比3.1%減)へ、事業利益を900億円から1000億円(同0.8%増)へ、純利益を320億円から360億円(同91.1%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は概ね計画通りの進捗となる見通しだが、ヘルスケア等セグメントの事業利益が、電子材料及び医薬用・食品用アミノ酸での販売増や採算性向上、経費の削減などで従来予想を上回る見通し。また、調味料・食品セグメント及び冷凍食品セグメントも、調味料及び冷凍食品の販売増、プロダクトミックスなどによる採算性向上、経費の削減などが寄与し、従来予想を上回る見込みだという。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高5113億8200万円(前年同期比3.9%減)、事業利益619億4000万円(同30.0%増)、純利益366億6100万円(同5.2倍)だった。

■住友精化 <4008>  3,635円  +235 円 (+6.9%)  11:30現在

4日に決算を発表。「非開示だった今期経常は15%増益へ」が好感された。

住友精化 <4008> が11月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比83.9%増の48.9億円に拡大した。

⇒⇒住友精化の詳しい業績推移表を見る

■マークラインズ <3901>  2,483円  +159 円 (+6.8%)  11:30現在

4日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が6%増益で着地・7-9月期も15%増益」が好感された。

マークラインズ <3901> が11月4日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の6.9億円に伸びたが、通期計画の10億円に対する進捗率は69.6%となり、5年平均の71.2%とほぼ同水準だった。

⇒⇒マークラインズの詳しい業績推移表を見る

■ニチレイ <2871>  2,877円  +138 円 (+5.0%)  11:30現在

4日に決算を発表。「今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益、配当も6円増額」が好感された。

ニチレイ <2871> が11月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.7%増の170億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の44円→50円(前期は42円)に増額修正した。

⇒⇒ニチレイの詳しい業績推移表を見る

■エービーシー・マート <2670>  5,690円  +250 円 (+4.6%)  11:30現在

エービーシー・マート<2670>は3日続伸。4日の取引終了後、10月度概況を発表しており、既存店売上高は前年同月比4.1%増と9カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて土曜日が1日多く祝日が2日少ない曜日並びだったが、郊外の大型ショッピングセンターやオンラインが好調に推移したことが寄与した。商品面では、気温が低くなったことから秋冬の季節品が好調となった。なお、全店売上高は同0.8%増だった。

■スカパーJ <9412>  477円  +19 円 (+4.2%)  11:30現在

スカパーJSATホールディングス<9412>が大幅高で3日続伸している。4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を120億円から160億円(前期比4.8%増)へ、純利益を80億円から110億円(同8.5%減)へ上方修正したことが好感されている。メディア事業で、大型イベントの中止などにより収益減少が見込まれることから、売上高は1400億円から1390億円(同0.4%減)へ下方修正したが、メディア事業における減収に伴う費用の減少とコスト構造の見直しが進んでいることが利益を押し上げる。また、宇宙事業で航空機内Wi-Fi需要を中心に保守的に見込んでいた衛星回線利用に伴う収益が改善する見通しのほか、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う運営コストの低減や一部の先行費用の発生延期などによる費用の減少が見込まれるという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高697億7300万円(前年同期比0.7%増)、営業利益111億1600万円(同33.4%増)、純利益78億6500万円(同32.3%増)だった。

●ストップ高銘柄

エーザイ <4523>  9,875円  +1,500 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.