シュッピン---2Q 減収なるも、EC強化によりサイトアクセス数と新規会員数は順調に増加

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2020年11月6日 12時16分

シュッピン<3179>は5日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比19.4%減の143.96億円、営業利益が同52.8%減の5.31億円、経常利益が同50.9%減の5.48億円、四半期純利益が同52.2%減の3.62億円となった。

当第2四半期累計期間においては、これまでに構築してきた購入前・購入時・購入後までの流れの中で様々な情報を提供する同社プラットフォームにおいて、自社サイトの独自機能及びサービスを活用したOne To Oneマーケティングによる販売施策を実行した。また、中古商品の需要と供給を適切な水準に保つことによる売上総利益率の改善継続に注力しつつ、新たにオンライン買取の本人確認がスマートフォンのカメラ機能による撮影だけで手続きが完結できるサービスを導入したことで、より簡単・便利に買取が利用できるようになった。時計事業及び筆記具事業では、店舗移転・リニューアルによって、商材毎の店舗とECオフィスを1フロアー(拠点)とすることで「1カテゴリー=1オフィス」とし、ECと実店舗の相乗効果を高めることに注力した。カメラ事業においては、路面店舗となる1Fに「Leica Boutique Map Camera Shinjuku」をリニューアルオープンさせることでカメラ専門店「MapCamera」のブランディングを形にした。一方で、外出自粛や景況感の落ち込みによる消費マインドの一時的低下、一部メーカーでの製造ライン停止による商品供給不足や新製品発売延期と入国制限にともなうインバウンド需要の落ち込み、また、2019年9月には消費増税前の駆け込み消費があったこともあり、当第2四半期累計期間の売上高は減収となったが、6月以降はEC強化を更に推し進めたことでサイトアクセス数と新規会員数は順調に増加し、EC売上高については同7.3%増の115.02億円と伸長している。

利益面では、売上総利益率については前年度から引き続き改善に取り組み高い水準を維持しているが、6月まで実施されていたキャッシュレスポイント還元政策の対抗策としての自社ポイント強化や店舗移転・リニューアルに伴う設備投資と地代家賃の増加等で、販売費及び一般管理費が前年同期比8.8%増の22.32億円となった。これにより、営業利益・経常利益は減益となり、四半期純利益も特別損失として店舗移転にともなう固定資産除却損及び設備撤去に係る損失等を計上したことにより減益となったが、売上高と同様に利益面においても第1四半期から第2四半期にかけて回復をしている。

2021年3月期通期については、第3四半期以降も堅調な進捗をみこんでいるが、売上高が前期比9.1%減の315.09億円、営業利益が同30.0%減の12.28億円、経常利益が同28.8%減の12.36億円、当期純利益が同32.4%減の8.07億円とする、6月17日公表の業績予想を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

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