ユーロ週間見通し:弱含みか、ユーロ圏の景気減速懸念は強まる可能性

通貨
2020年11月7日 15時10分

■軟調推移、ウイルス感染急拡大を嫌気したユーロ売り

今週のユーロ・ドルは上昇。新型コロナウイルスの再流行でユーロ圏の主要諸国が都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったことを嫌気したユーロ売りが観測された。しかしながら、米議会選で共和党が上院過半数を維持する可能性が浮上し、米長期金利は低下したことから、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りが活発となった。取引レンジ:1.1603ドル-1.1891ドル。

■弱含みか、ウイルス感染再拡大の影響強まる

来週のユーロ・ドルは、弱含みか。欧州主要都市における制限措置の強化を嫌気したユーロ売りは継続する見通し。経済指標ではユーロ圏鉱工業生産が材料視されよう。一方、米大統領選は最終結果の判明に時間を要するとみられ、米国株式が下落した場合、安全逃避的なユーロ売り・米ドル買いが再び強まる可能性がある。

予想レンジ:1.1700ドル-1.1900ドル

■軟調推移、12月追加緩和の可能性高まる

今週のユーロ・円は123円18銭まで買われた。新型コロナウイルスの再流行でユーロ圏の主要諸国がロックダウンに踏み切ったことで景気見通しが悪化し、ユーロ売りが先行した。その後、米大統領・連邦議会選をめぐる思惑で米長期金利は低下し、ユーロ買い・米ドル売りが活発となり、この影響でユーロ買い・円売りが優勢となった。取引レンジ:121円70銭-123円18銭。

■弱含みか、ユーロ圏の景気減速懸念は強まる可能性

来週のユーロ・円は弱含みか。欧州諸国における新型コロナウイルスの感染再拡大が経済活動に与える影響は小さくないことから、ユーロ圏の景気減速懸念が強まる見通し。11月独ZEW期待指数や9月ユーロ圏鉱工業生産が市場予想を下回った場合、リスク回避的なユーロ売りが強まる可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・12日:9月ユーロ圏鉱工業生産(8月:前月比+0.7%)

・13日:7-9月期域内総生産改定値(速報値:前年比-4.3%)

予想レンジ:120円00銭-124円00銭

《FA》

提供:フィスコ

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