話題株ピックアップ【昼刊】:アシックス、ホンダ、再生エネ関連

注目
2020年11月9日 11時40分

■アシックス <7936>  1,646円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

アシックス<7936>がストップ高に買われている。6日の取引終了後、20年12月期の連結経常損益が90億円の赤字(前期は101億100万円の黒字)になりそうだと発表。新型コロナウイルス感染症による経済活動の低迷を考慮した前回予想の170億円の赤字から赤字幅が大きく縮小する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。欧州や中華圏を中心にランニングシューズの販売が好調に推移していることに加え、販管費の削減が進捗することが上振れの要因となる。なお、同時に発表した直近3カ月の実績である7~9月期の同利益は前年同期比98.3%増の62億4100万円と4四半期ぶりに黒字を達成している。

■アイスタイル <3660>  456円  +71 円 (+18.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

アイスタイル<3660>が続急伸している。前週末6日の取引終了後、ロコガイド<4497>を割当先とする第三者割当により、610万株の新株を発行すると発表しており、財務基盤の強化につながるとの期待感から買われているようだ。今回発行する新株の払込期日は11月25日の予定で、発行価格は1株当たり345円、調達資金約21億円は長期借入金の返済に当てる方針としている。財務基盤の強化のほか、ロコガイドが持つドラッグストアなどの小売店舗との販促支援サービスの接点は、アイスタイルにとって小売店舗に対するサービス付加価値の向上などが期待できるとしており、事業の親和性も期待されている。同時に発表した第1四半期(7~9月)連結決算は、売上高75億500万円(前年同期比5.0%減)、営業損益1億6000万円の赤字(前年同期2億500万円の赤字)となった。なお、21年6月期通期業績予想は、売上高372億円(前期比21.7%増)、営業利益5000万円(前期23億2500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■よみうりランド <9671>  5,500円  +700 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率8位

よみうりランド<9671>がストップ高カイ気配となっている。前週末6日の取引終了後、筆頭株主である読売新聞グループ本社(東京都千代田区)が同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格6050円にサヤ寄せする格好となっている。読売新聞グループは現在、直接・間接含めよみランド株式の33.87%を所有しているが、完全子会社化することでグループとしてのシナジーを極大化し、事業基盤の更なる強化を図るのが狙い。買付予定数は643万5075株(下限387万3097株、上限設定なし)で、買付期間は11月9日から12月21日まで。なおTOB成立後、よみランドは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、よみランド株式を11月6日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ミクシィ <2121>  3,250円  +404 円 (+14.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

ミクシィ<2121>が急伸しほぼ1カ月ぶりの年初来高値更新となっている。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1050億円から1200億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を140億円から190億円(同10.8%増)へ、純利益を85億円から130億円(同20.8%増)へ上方修正したことが好感されている。デジタルエンターテインメント事業で、モンスターストライクの売上高が第1四半期から回復傾向にあり、下期も改善が見込まれることが要因。また、スポーツ事業で、チャリ・ロトやネットドリーマーズの業績が好調であることに加え、6月にサービスリリースした「TIPSTAR」が順調に立ち上がっていることなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高587億5200万円(前年同期比25.4%増)、営業利益140億5000万円(同3.6倍)、純利益93億3300万円(同4.3倍)だった。

■メイコー <6787>  2,102円  +261 円 (+14.2%)  11:30現在

メイコー<6787>が続急伸している。21年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1160億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を35億円から53億円(同2.1%増)へ、純利益を17億円から27億円(同4.4%増)へ上方修正したことが好感されている。従来は下期以降の業績改善を見込んでいたものの、第2四半期に車載向けを中心に受注・販売状況が改善基調となったことに加えて、費用の削減に向けたさまざまな施策が奏功していることが要因としている。また、未定としていた配当予想を中間0円・期末20円の年20円(前期30円)にするとあわせて発表している。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高532億3600万円(前年同期比10.0%減)、営業利益18億1400万円(同46.8%減)、純利益1億9400万円(同91.8%減)だった。

■スシローGH <3563>  3,315円  +393 円 (+13.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

6日に決算を発表。「今期税引き前は55%増で2期ぶり最高益、7.5円増配へ」が好感された。

スシローグローバルホールディングス <3563> が11月6日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年9月期の連結税引き前利益は前の期比26.6%減の105億円になったが、従来予想の87億円を上回って着地。21年9月期は前期比54.7%増の163億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収になる。

⇒⇒スシローGHの詳しい業績推移表を見る

■日本ユニシス <8056>  3,640円  +425 円 (+13.2%)  11:30現在

6日に決算を発表。「上期経常は1%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。

日本ユニシス <8056> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.1%減の115億円となり、通期計画の256億円に対する進捗率は45.1%にとどまったものの、5年平均の39.1%を上回った。

⇒⇒日本ユニシスの詳しい業績推移表を見る

■カナミックネットワーク <3939>  905円  +102 円 (+12.7%)  11:30現在

カナミックネットワーク<3939>が急伸。同社は医療・介護業界向けクラウドサービスを展開し業績はここ10年近くにわたり成長トレンドが続いている。前週末6日取引終了後に発表した21年9月期業績予想は売上高が前期比12%増の21億円、営業利益も同12%増の7億3000万円と最高益更新基調を継続、配当も前期実績の2円から2円50銭に増配する計画。これを手掛かり材料に投資資金の攻勢を誘っている。

■イーレックス <9517>  1,355円  +141 円 (+11.6%)  11:30現在

イーレックス<9517>が急反発している。8日付の日本経済新聞朝刊で「原子力発電所0.5基分に相当する50万キロワットの発電をまかなえる大規模な植物燃料の生産に乗り出す」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、ベトナムなどで発電向けに品種改良された植物を栽培し、固形燃料に加工するとしており、調達価格は従来に比べ3~4割削減できるという。割安なバイオマス燃料の安定調達につながるほか、外販する方針とされることから、業績への貢献が期待されている。

■三井E&S <7003>  384円  +39 円 (+11.3%)  11:30現在

6日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期は黒字浮上」が好感された。

三井E&Sホールディングス <7003> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は78.7億円の赤字(前年同期は648億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒三井E&Sの詳しい業績推移表を見る

■バンナムHD <7832>  8,917円  +726 円 (+8.9%)  11:30現在

6日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は7%増益」が好感された。

バンダイナムコホールディングス <7832> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.2%減の471億円に減ったが、通期計画の505億円に対する進捗率は93.5%に達し、5年平均の57.4%も上回った。

⇒⇒バンナムHDの詳しい業績推移表を見る

■ステラ ケミファ <4109>  3,430円  +275 円 (+8.7%)  11:30現在

ステラ ケミファ<4109>は5日続伸。6日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の19億5000万円から31億円へ上方修正すると発表。前回予想の15.5%減益から一転して34.4%増益見通しとなり、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高は計画を下回るものの、主原料の無水フッ酸価格が想定より低位で推移していることに加え、メディカル事業の販売承認取得による売上計上や経費削減の進展などが利益を押し上げる。なお、同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比79.5%増の17億1400万円だった。

■ホンダ <7267>  2,815円  +225.5 円 (+8.7%)  11:30現在

ホンダ<7267>が大幅続伸している。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を12兆8000億円から13兆500億円(前期比12.6%減)へ、営業利益を2000億円から4200億円(同33.7%減)へ、純利益を1650億円から3900億円(同14.4%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大影響による需要の減少はあったものの、中国などの四輪販売の好調を受けて、四輪事業の販売台数を450万台から460万台へ引き上げたことに加えて、販管費の抑制やコストダウン効果などが寄与する。また、業績予想の修正に伴い、年間配当を44円から68円に引き上げると発表した。前期実績に対しては44円の減配になる予定だ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高5兆7751億円(前年同期比25.2%減)、営業利益1692億6500万円(同64.2%減)、純利益1600億5100万円(同56.6%減)だった。

■ナカニシ <7716>  2,086円  +159 円 (+8.3%)  11:30現在

ナカニシ<7716>が急反発。6日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益を従来予想の49億2000万円(前期比50.0%減)から74億7500万円(同24.0%減)に上方修正すると発表しており、これを好材料視する買いが向かっている。21年3月を期限とした政府の感染防止対策給付金が交付される国内の歯科医院を中心に、主力製品である歯科用ハンドピースなどの歯科関連製品を補充する一時的な需要が発生することが収益を押し上げる。また、販売促進イベントの開催延期や経費削減の進展も上振れの要因となる。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)の同利益は前年同期比22.0%減の53億300万円だった。

■ エヌ・ピー・シー <6255>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在

ウエストホールディングス<1407>やレノバ<9519>、イーレックス<9517>など再生可能エネルギー関連株が急騰。米大統領選挙で民主党のバイデン候補が当選を確実にした。同氏は温暖化防止の国際枠組みである「パリ協定」に21年1月にも復帰する意向を示しており、太陽光発電やバイオマスなど再生可能エネルギー関連株に買いが殺到している。この日はウエストHDやレノバ、イーレックスの株価はそろって一時10%を超える上昇となった。また、エフオン<9514>や省電舎ホールディングス<1711>も急伸し、エヌ・ピー・シー<6255>はストップ高に上昇した。

■メディシス <4350>  524円  +80 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

メディカルシステムネットワーク<4350>がストップ高カイ気配となっている。前週末6日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を11億5000万~21億5000万円から25億円(前期比54.8%増)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症による医療機関の受診抑制などの影響が残るほか、インフルエンザや花粉症などの季節性疾患についても処方せん応需枚数が減少すると予想し、売上高は1035億~1055億円から1030億円(同2.1%減)へ下方修正した。ただ、安定供給が確保され経済性に優れた後発医薬品の切り替え推進や、適正人員配置、残業の削減などの生産性の向上及び経費圧縮への取り組みが前倒しで進んだことが利益を押し上げるという。

●ストップ高銘柄

アートSHD <3663>  2,096円  +400 円 (+23.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

JIG-SAW <3914>  9,150円  +1,500 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在

日本アジアグループ <3751>  512円  +80 円 (+18.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

不二ラテックス <5199>  6,340円  -1,500 円 (-19.1%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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