話題株ピックアップ【夕刊】(2):パンパシHD、MDV、富士フイルム

注目
2020年11月11日 15時18分

■フクシマガリレイ <6420>  4,705円  +350 円 (+8.0%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を22%上方修正」が好感された。

フクシマガリレイ <6420> が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.4%減の34.1億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の67.5億円→82.1億円(前期は94.4億円)に21.5%上方修正し、減益率が28.5%減→13.1%減に縮小する見通しとなった。

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■三愛石油 <8097>  1,231円  +90 円 (+7.9%)  本日終値

10日に決算を発表。「今期経常を38%上方修正」が好感された。

三愛石油 <8097> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.5%減の45.8億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の53億円→73億円(前期は119億円)に37.7%上方修正し、減益率が55.6%減→38.9%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒三愛石油の詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.15%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.15%にあたる80万株(金額で9億1280万円)を上限に、11月11日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■DOWA <5714>  3,575円  +220 円 (+6.6%)  本日終値

10日に決算を発表。「非開示だった今期経常は微増益、未定だった配当は90円実施」が好感された。

DOWAホールディングス <5714> が11月10日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.1%減の93.2億円に減った。同時に、従来未定としていた期末一括配当は90円(前期は90円)実施する方針とした。

⇒⇒DOWAの詳しい業績推移表を見る

■クラレ <3405>  1,114円  +66 円 (+6.3%)  本日終値

クラレ<3405>が後場に入り急伸。同社はきょう午後1時頃に、20年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比26.2%減の400億円(従来予想は330億円)に上方修正した。売上高見通しも同9.7%減の5200億円(従来予想は5100億円)に引き上げた。各国の景気刺激策が下支えとなり、中国や米国を中心に主力用途である自動車や電子デバイス、ディスプレーなどの需要に回復の兆しがみられることから業績予想を見直したとしている。

■JTOWER <4485>  7,900円  +460 円 (+6.2%)  本日終値

JTOWER<4485>が大幅反発。10日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を33億8100万円から34億2400万円(前期比33.8%増)へ、営業利益を1億5000万円から3億円(同4.3倍)へ、純利益を6200万円から3億円(前期1300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が期初想定を下回り、商業施設やオフィスビルの大型施設内のアンテナ、配線、中継装置などの携帯インフラを一本化して提供する国内IBS事業の導入物件数が順調に進んでいることが牽引する。また、リモートワークの実施などで経費が減少していることも寄与する見通しだ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高17億2800万円(前年同期比57.7%増)、営業利益1億8700万円(同19.0倍)、純利益2億円(前年同期2800万円の赤字)だった。

■パンパシHD <7532>  2,487円  +142 円 (+6.1%)  本日終値

10日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は12%増益で着地」が好感された。

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比12.0%増の228億円に伸び、7-12月期(上期)計画の395億円に対する進捗率は57.7%に達し、5年平均の46.7%も上回った。

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■MDV <3902>  2,460円  +109 円 (+4.6%)  本日終値

メディカル・データ・ビジョン<3902>は朝安後に切り返す。10日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>と資本業務提携を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。今回の提携により、金融やヘルスケア分野での新商品・サービスの開発をはじめ、地方経済や地域医療の活性化に関する事業の推進など、医療・ヘルスケア事業領域での連携強化を図る。なお、筆頭株主である富士フイルム(東京都港区)が保有する全株式と、MDVの代表取締役社長である岩崎博之氏が保有する一部株式を市場外の相対取引によりSBIに譲渡したという。これにより、SBIは同社株の20.68%を保有する筆頭株主となり、同社はSBIの持ち分法適用会社になるとしている。

■リゾートトラスト <4681>  1,770円  +75 円 (+4.4%)  本日終値

リゾートトラスト<4681>が続急伸。10日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の連結決算で経常利益が前年同期比27.5%増の111億5900万円と2ケタ増益を達成したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うマイナス影響を大きく受けたが、「横浜ベイコート倶楽部」の開業に伴う不動産の繰延収益を計上したことに加え、ホテル及びメディカル会員権の販売好調、政府主導の「GoToキャンペーン」などによる旅行ニーズの高まりが業績回復を後押しした。併せて、21年3月期通期の同利益を従来予想の78億円から130億円へ上方修正。従来の37.5%減益予想から一転して4.2%増益見通しとなった。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の20円から25円(前期は40円)に増額修正したことも評価材料となった。

■富士フイルム <4901>  5,660円  +239 円 (+4.4%)  本日終値

富士フイルムホールディングス<4901>が大幅反発。10日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆2000億円から2兆2100億円(前期比4.5%減)へ、営業利益を1400億円から1430億円(同23.4%減)へ、純利益を1200億円から1250億円(同横ばい)へ上方修正したことが好感された。ヘルスケア部門のバイオCDMO(医薬品製剤開発・製造支援事業)事業が、バイオ医薬品のプロセス開発受託及び製造受託が好調に推移しており、この成長を加味したという。また、投資有価証券の売却も寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高9973億8900万円(前年同期比11.9%減)、営業利益564億7100万円(同38.6%減)、純利益676億600万円(同10.6%増)だった。

■大王製紙 <3880>  1,712円  +72 円 (+4.4%)  本日終値

大王製紙<3880>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を320億円(前期比4.5%増)へ、純利益を145億円(同24.5%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の5650億円(前期比3.4%増)の見通しを据え置いたものの、基幹工場である三島工場でN7号抄紙機を改造し、主に海外向け板紙生産設備として稼働させるなどしたことで、上期に輸出向け板紙製品の生産・販売増による収益改善がみられたことが寄与する。また、難処理古紙の増配合などのコスト低減の取り組みを継続したことや、原燃料価格が下落したことなども貢献する。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2615億8500万円(前年同期比2.6%減)、営業利益141億2500万円(同13.8%増)、純利益93億4800万円(同13.6%減)だった。

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