話題株ピックアップ【夕刊】(1):PSS、ブイキューブ、アンジェス

注目
2020年11月13日 15時15分

■PSS <7707>  1,440円  +293 円 (+25.5%) 一時ストップ高   本日終値

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>は後場急伸。午後1時ごろに発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高20億7700万円(前年同期比2.2倍)、営業利益1億9800万円(前年同期1億300万円の赤字)、最終利益1億9600万円(同1億1200万円の赤字)と黒字転換し、上期計画の営業利益2億円に対する進捗率が99%となったことが好感された。世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、自社ブランド製品及び仏エリテック社向けOEM製品である全自動PCR検査装置や、DNA自動抽出装置の販売とそれらに付属する試薬・消耗品の販売が好調に推移した。なお、21年6月期通期業績予想は、売上高77億円(前期比52.0%増)、営業利益5億円(前期8200万円の赤字)、最終利益4億円(同1億1400万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に、8月に国内販売した全自動PCR検査システム「geneLEAD」に関して、年内の国内受注が70カ所に約100台程度見込まれるとしており、これも好材料視されたようだ。

■アルファポリス <9467>  3,765円  +700 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値

アルファポリス<9467>がストップ高。12日の取引終了後に発表した21年3月期上期(4~9月)の非連結業績は、売上高37億8200万円(前年同期比54.6%増)、経常利益10億4700万円(同67.5%増)といずれも5割超の高変化を遂げており、これが好材料視された。各電子ストアで実施した「アルファポリス創業20周年キャンペーン」などの拡販施策が奏功し、電子書籍の売上高が大きく伸びたことが寄与。戦略的に強化しているマンガは、刊行点数の大幅増加に加え、親和性の高い電子書籍の好調により売上高が2倍近くに膨らんだ。

■コーア商HD <9273>  1,661円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

コーア商事ホールディングス<9273>がストップ高。12日の取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算は、売上高40億7400万円(前年同期比41.4%増)、経常利益6億9700万円(同5.7倍)に急拡大しており、これを好感する買いが入った。同社はジェネリック医薬品原薬の輸入商社と注射剤中心の医療用医薬品の製造販売機能を併せ持つビジネスモデルで医薬品業界のニーズを捉えている。第1四半期は主力の原薬販売事業で循環器官用薬や中枢神経系用薬向け原薬の販売が好調だったほか、製造受託の拡大で医薬品製造販売事業が黒字転換し、業績高変化を遂げている。

■ケアネット <2150>  4,330円  +700 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

ケアネット<2150>がストップ高に買われた。12日の取引終了後、20年12月期の連結経常利益が13億円(前期比2.2倍)になりそうだと発表。従来予想の6億1200万円(同3.2%増)から大幅上方修正となり、従来の4期連続での過去最高益予想を更に上乗せしたことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響による製薬企業のDX化推進に伴うリモートワーク拡大などを背景に、主力の医薬営業支援サービスを中心に受注が増加していることが上振れの要因。売上高は前回予想の35億円を大幅に上回る50億円(前期比53.0%増)に到達する見通しだ。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)の業績は売上高31億8500万円(前年同期比48.4%増)、経常利益10億3400万円(同2.7倍)だった。

■ブイキューブ <3681>  2,784円  +415 円 (+17.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ブイキューブ<3681>が急騰。12日の取引終了後、上限を20万株(発行済み株数の0.82%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は11月13日から12月18日までで、資本効率の向上を通じた株主への利益還元や、経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行を図ることが目的という。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高53億1400万円(前年同期比17.3%増)、営業利益5億5600万円(前年同期1億6600万円の赤字)、純利益6億3500万円(前年同期比32.1%増)だった。Web会議サービスや映像組み込みサービスの需要増加により、好採算のビジュアルコミュニケーション事業の売上高が伸長したことが寄与した。なお、20年12月期通期業績予想は、9日に発表した修正予想値の売上高79億円(前期比24.0%増)、営業利益9億円(前期2億8400万円の赤字)、純利益10億円(同3400万円の黒字)を据え置いている。

■LITALICO <6187>  3,580円  +530 円 (+17.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

LITALICO<6187>が大幅反発。12日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の9億2000万円から11億5000万円へ引き上げると発表。従来の5.9%減益予想から一転して17.6%増益を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。障害者就労支援サービスを主力とする既存事業の順調な推移やオンライン支援の本格化を背景に売上高が計画を上回ることが寄与。営業効率が改善することなども利益を押し上げる。なお、同時に発表した上期(4~9月)の同利益は前年同期比48.3%増の6億8200万円だった。

■Ubicom <3937>  3,180円  +428 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

Ubicomホールディングス<3937>が続急伸。12日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結決算を発表しており、売上高20億9300万円(前年同期比8.8%増)、営業利益3億9300万円(同22.0%増)、純利益2億5400万円(同7.7%増)となり、営業利益、純利益とも第2四半期における過去最高益更新したことが好感された。メディカル事業で、医療機関向けレセプト点検ソフトウェア「Mighty」シリーズのシェア拡大に向けた取り組みにより、高収益サブスクモデルを前倒しで確立したことが業績を牽引した。また、グローバル事業で金融・公共を中心とした新規及び既存プロジェクトが拡大したことも寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高44億3700万円(前期比9.9%増)、営業利益8億700万円(同14.0%増)、純利益6億500万円(同13.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■フロンティM <7038>  5,470円  +700 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位

フロンティア・マネジメント<7038>がストップ高。12日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることを目的としている。なお、効力発生日は1月1日。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算は、売上高34億9500万円(前年同期比11.1%増)、営業利益1億1600万円(同12.8%減)だった。ファイナンシャル・アドバイザリー事業で新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、経営コンサルティング事業が継続的に成長しているほか、再生支援事業も大幅に伸長した。ただ、今後に備えて従来予定を大きく超えて人員採用を行い採用費と人件費が増大したことが利益を圧迫した。また、通期業績予想は、売上高53億円(前期比11.1%増)、営業利益8億円(同20.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■アンビスHD <7071>  3,590円  +435 円 (+13.8%)  本日終値

アンビスホールディングス<7071>が大幅続伸。同社は12日取引終了後に、21年9月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比26.3%増の23億700万円としているほか、期末一括配当計画を前期比3円増配の9円としていることが好感されたようだ。売上高は同53.1%増の140億4500万円を見込む。今後も有料老人ホーム「医心館」を積極的に開設する計画で、今期は11施設(第1四半期に4施設、第2四半期に2施設、第3四半期に5施設)を新設する予定だとしている。なお、20年9月期通期の連結決算は、売上高は前の期比70.9%増の91億7400万円、営業利益は同2.0倍の18億2600万円で着地した。

■アンジェス <4563>  1,495円  +178 円 (+13.5%)  本日終値

アンジェス<4563>は大幅高で3日続伸。この日の寄り前、カナダのバイオ医薬品企業バソミューン・セラピューティクス社と共同開発を進めている新型コロナウイルス感染症治療薬「AV-001」について、FDA(米国食品医薬品局)から臨床試験開始許可を取得したと発表しており、これが好材料視された。今回行われる臨床開発は、中等度から重度の新型コロナウイルス感染症肺炎患者の治療を目的としたもの。「AV-001」は、トロントのサニーブルック病院で発見・デザインされ、アンジェスとバソミューン社との共同開発契約に基づき臨床試験を進めるとしている。なお、同件が20年12月期業績に与える影響は精査中としている。

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