話題株ピックアップ【夕刊】(2):日産自、新光電工、東エレク

注目
2020年11月13日 15時19分

■LINK&M <2170>  526円  +62 円 (+13.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

12日に決算を発表。「今期最終を赤字縮小に上方修正」が好感された。

リンクアンドモチベーション <2170> が11月12日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比31.5%減の7.9億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の36億円の赤字→28.5億円の赤字(前期は10.8億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

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■日産自動車 <7201>  444.8円  +35.8 円 (+8.8%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期最終を赤字縮小に上方修正」が好感された。

日産自動車 <7201> が11月12日大引け後(17:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は3299億円の赤字(前年同期は653億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の6700億円の赤字→6150億円の赤字(前期は6712億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

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■エア・ウォーター <4088>  1,738円  +126 円 (+7.8%)  本日終値

エア・ウォーター<4088>が新値追い。同社は12日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比1.2%減の500億円(従来予想は460億円)に上方修正した。売上収益も同1.3%増の8200億円(従来予想は8100億円)に引き上げた。衛生材料など感染症対策製品の需要拡大に加え、産業ガス関連や農業・食品関連などの回復を見込んでいる。なお、第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比2.8%減の3744億2300万円、営業利益が同11.6%減の195億6100万円で着地した。

■ミライトHD <1417>  1,672円  +113 円 (+7.3%)  本日終値

12日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額」が好感された。

ミライト・ホールディングス <1417> が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比38.7%増の77.4億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→45円(前期は40円)に増額修正した。

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■レスターHD <3156>  2,462円  +126 円 (+5.4%)  本日終値

レスターホールディングス<3156>が大幅反発。12日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、最終利益を50億円から80億円(前期比39.8%増)に上方修正し、あわせて期末配当予想を35円から50円へ引き上げたことが好材料視された。菱洋エレクトロ<8068>の実施した自社株の公開買い付けに応募したことで、投資有価証券売却益約35億円を特別利益として計上することが要因という。なお、売上高3500億円(前期比7.8%減)、営業利益60億円(同9.6%減)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1473億2000万円(前年同期比27.4%減)、営業利益30億1200万円(同15.0%減)、純利益19億8300万円(同56.7%減)だった。

■住友林業 <1911>  1,830円  +79 円 (+4.5%)  本日終値

住友林業<1911>は4日続伸で年初来高値を更新。同社は13日取引終了後、20年12月期(4~12月)連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は7770億円から8210億円に見直されたほか、営業利益は225億円から350億円、純利益は110億円から205億円に修正された。海外住宅・不動産事業で、米国での住宅販売が好調なことが業績を押し上げる見通しだ。

■新光電気工業 <6967>  1,929円  +82 円 (+4.4%)  本日終値

新光電気工業<6967>が3日続伸。SMBC日興証券は12日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は1300円から2800円に見直した。フリップチップ(FC)パッケージの需給逼迫は21年中も継続することが予想されており、微細化のためにチップを分解してパッケージ上に実装しシステムを構築するチップレット技術が本格的に採用されるのは21年~22年にかけて。足もとで株価は上昇したが、24年3月期~25年3月期での過去最高益はまだ織り込まれていないとみている。同証券では21年3月期の連結営業利益を146億円(会社計画135億円)と予想、24年3月期は376憶円、25年3月期は484億円を見込んでいる。

■ADEKA <4401>  1,527円  +49 円 (+3.3%)  本日終値

ADEKA<4401>が後場プラス圏に浮上。午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を160億円から200億円(前期比11.2%減)へ、純利益を100億円から120億円(同21.1%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は2900億円(同4.6%減)の従来見通しを据え置いたものの、日本及び北米で自動車・建材市場の需要が想定よりも早く回復していることや、ライフサイエンス事業で上期が想定以上に好調に推移したことなどが利益を押し上げるとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高1386億3100万円(前年同期比5.2%減)、営業利益89億6100万円(同0.7%減)、純利益57億2300万円(同3.3%減)だった。

■Jエレベータ <6544>  4,515円  +130 円 (+3.0%)  本日終値

ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が3日続伸し年初来高値を更新。12日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を230億円から240億円(前期比12.5%増)へ、営業利益を31億円から35億5000万円(同30.6%増)へ、純利益を19億円から23億円(同35.2%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、コスト削減意識の高まりにより保守・保全の新規契約が大幅に増加したことに加えて、下期も保守・保全売上高、リニューアル売上高ともに想定を上回る見通しであることが要因としている。また、従来未定としていた期末一括配当予想について、11円にするとあわせて発表しており、これも好材料視された。前期実績に対しては実質増配になる予定だ。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高109億6700万円(前年同期比5.8%増)、営業利益16億1700万円(同33.6%増)、純利益11億500万円(同51.8%増)だった。

■東京エレクトロン <8035>  31,030円  +810 円 (+2.7%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が全体軟調地合いのなか強さを発揮し3連騰。一時円930高の3万1150円に買われ、7月10日につけた3万420円を上回り約4カ月ぶりに上場来高値を更新した。世界的な新型コロナウイルスの感染者数拡大が経済に与える影響を懸念して、前日の米国株市場ではNYダウが300ドルを超える下げとなったが、そのなかハイテク株は相対的に強さを発揮した。半導体関連は5G関連投資やデータセンター増設需要などを背景にコロナ禍にあって強気の見方も台頭しており、エヌビディアやザイリンクスなどが高く引けている。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、半導体製造装置関連は相対的に強い動きを示している。特に同社株はその代表格として青空圏に突入したことで、同業他社の株価にもプラスに働いている。

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