ピアズ---2020年9月期は売上高が34.84億円と過去最高を達成。中期経営計画の策定も発表

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2020年11月16日 13時41分

ピアズ<7066>は13日、2020年9月期連結決算を発表した。売上高が34.84億円、営業利益が3.31億円、経常利益が3.77億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.38億円となった。なお、2020年9月期より連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率については記載していない。

当期は、主要なサービス提供先であるキャリアショップにおいては、スマートフォンを中心としたデバイス販売に付随する光回線などの商材の販売強化ニーズを満たすトータル的な提案スキルが求められる中で、行政から契約時間の短縮に向けた要請もあるなど、店頭業務に対する改善の必要性が高まった。また、政府による「キャッシュレス・消費者還元事業」に伴い、国内消費におけるキャッシュレス化が普及する中、通信キャリアが提供するバーコード/QR決済サービス導入支援のニーズが高まった。

一方で、4月から5月にかけて新型コロナウイルス感染防止を目的にキャリアショップが営業時間の短縮や受付業務の一部縮小を実施したことで、コンサルティング機会の減少により業績に影響を与えたが、緊急事態宣言の解除以降は緩やかに解消された。同社は、オンラインを利用した新たなコンサルティングサービスを導入するなど、環境変化に対応したサービスの提供を行った。

2021年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比38.6%増の48.30億円、営業利益が同4.1%増の3.45億円、経常利益が同7.3%減の3.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.7%増の2.43億円を見込んでいる。

同社は同日、新たな常識を加速させる成長戦略として、中期経営計画「PEERS TRIPLE GEAR」の策定を発表している。

当該計画期間においては、まず同社グループの中核である通信業界において、業界変化に対応した研修メニューの拡充及び「5G」サービスの普及に寄与する販売促進によって既存事業の継続的な成長を目指すとしている。また、新領域への拡がりとして、これまでの通信業界で培った組織コンサルティングやショップ運営ノウハウを活かし、他業界へ展開していくことで、収益基盤の一層の安定化に努めていく。さらに、デジタルトランスフォーメーションを推進する業務効率化改善コンサルティングや、店舗運営におけるデジタルを活用したソリューションを提供する。「おもてなしテック」をコンセプトに日本のサービス業のおもてなし力をテクノロジーを活用し体系化するなど、良質なサービス提供ができる商品の開発及び企画を積極的に行うという。これらの新規サービス開発と並行して、M&Aなどの手段を活用したグループの拡大も視野に事業基盤の強化を図っていくとしている。

《EY》

提供:フィスコ

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