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米国株
2020年11月14日 8時00分
市況

【植木靖男の相場展望】 ─ 3つのシナリオを念頭に

「3つのシナリオを念頭に」

●IMFの変節が大型財政出動を後押しする

日経平均株価は、月初から8連騰と快進撃をみせたあと、週末にはさすがに高値警戒感から一服となった。ともあれ、約30年ぶりの高値示現には驚きのほかない。実体景気からみて、そんなはずはないとの声もあるが、株価は嘘をつかない。もし間違っていれば、直ちに修正するのが株価である。

株高の背景として新型コロナウイルスのワクチン開発期待などが指摘されているが、要は以前も触れたタライ論である。タライに水が注がれ、水かさが増しているからだ。加えて、久しぶりに本命の海外筋が介入してきたこともある。ともあれ、世界的に株価が上昇している。こうしたなか、いま新たに注目されている点がある。

10月14日に発表された国際通貨基金(IMF)の財政報告書だ。IMFといえば、いわば世界の中央銀行の親分のような存在だ。親分の言うことは無視できないのは当然である。

IMFの指針は従来から“財政健全化”である。ところが、今回の財政報告では指針がまったく真逆なのである。クリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は、コロナ対策として財政出動を促しているのだ。

すなわち、いま流行のMMT(現代貨幣理論)への指針変更とも受け取られかねない。そしてMMT理論の第一人者であるニューヨーク州立大学のステファニー・ケルトン教授は、米民主党リベラルの大物バーニー・サンダース上院議員の政策顧問である。

11月3日の米大統領選で、民主党は事実上勝った。あたかも、IMFはその選挙結果を前もって知っていたかのような振る舞いであるといえる。不可解な話である。恐らく、バイデン政策はIMFのお墨付きを得て、新型コロナ対策として数百兆円の財政支出に踏み切るのではなかろうか。FRBも財政出動を促している。

●週明け数日の動きが短期カギを握る

さて、当面の株価はどう展開するとみるか。将棋や囲碁に差し手の定石があるように、株式にも定石がある。それに従えば、3つのシナリオが考えられよう。1つ目は、週明け終値が上昇し、12日のそれを上回って引けた場合。これまで通り、上昇基調は不変と言えそうだ。

しかし、逆に週明け16日に下げて11日の終値を下回り、17日も続落した場合。数日もみ合って再上昇へ。2つ目のシナリオだ。

さらに、そうではなく、もみ合う。ところが、さらに下げが続いて調整局面を迎える。これが3つ目のシナリオである。どのコースを辿るかは、週明け以降の数日の騰落が短期のカギになる、と予想される。

では、物色の流れはどうなるのであろうか。新型コロナ感染拡大の状況とか、米長期金利が1%台に乗せるかどうかなどで物色の流れは変わってくるとみられる。仮に、強烈な第3波が到来するとすれば、今夏に活躍したオンライン関連のハイテク株が軸となろうし、米長期金利が1%台に乗せるようであれば景気敏感株が台頭するように思われる。果たしてどうか。いずれにしても、“業績好転”期待銘柄が物色されやすいのは言うまでもない。

オンラインなどハイテク株から、液晶検査装置のブイ・テクノロジー <7717> や、いつも同じで申し訳ないがリモート関連のブイキューブ <3681>

政府が推進する再生可能エネルギーのイーレックス <9517> 。1000円以下の低位株で業績の良いニーズウェル <3992>金融機関向けシステムが主力だ。

また、女性向けカタログ通販のスクロール <8005> 。それに、景気敏感株の大物、日産自動車 <7201> に注目したい。

2020年11月13日 記

株探ニュース

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