前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年11月17日 5時20分

■アライドアキ <6081>  368円 (+80円、+27.8%) ストップ高

アライドアーキテクツ <6081> [東証M]がストップ高。同社は13日取引終了後に、20年12月期通期の連結業績予想を修正。営業損益見通しは従来の1億100万円の黒字から、2億3000万円の黒字(前期は1億5700万円の赤字)に上方修正した。新型コロナウイルスの影響によるキャンペーン案件の減少や広告出稿の一部停止・遅延などから売上高見通しは前期比1.5%増の41億5000万円(従来予想は45億5600万円)に引き下げたが、粗利率の高い自社プロダクトの売り上げ増加や事業環境の変化に対応するため短期的な支出を抑えたこと、生産性重視の経営へのシフトが利益を押し上げるとしている。なお、第3四半期累計(1-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.0%減の29億2200万円、営業損益が1億3100万円の黒字(前年同期は1億600万円の赤字)となった。

■サイバダイン <7779>  858円 (+150円、+21.2%) ストップ高

CYBERDYNE <7779> [東証M]がストップ高の858円に買われ、年初来高値を更新した。前週末13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高7億9400万円(前年同期比3.5%減)、営業損益3億6200万円の赤字(前年同期3億8000万円の赤字)、最終利益1億6700万円(同1億1200万円の赤字)となり、最終損益が黒字転換したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響によるロボケア事業やドイツでの治療サービス事業の一時的な休止や、空港向けのHAL腰タイプ作業支援用のレンタル減少などで売上高は減少したものの、投資有価証券評価益の計上などにより最終損益は黒字転換した。なお、21年3月期通期業績予想は引き続き非開示としている。

■Aバランス <3856>  2,378円 (+400円、+20.2%) ストップ高

Abalance <3856> [東証2]がストップ高。2000円台を大きく回復し、早晩今月10日につけた年初来高値を更新した。同社は法人向けソフトウェア開発を祖業とするが、経営再建に向けて太陽光発電などのグリーンエネルギー事業に重心をシフトし、足もとの業績は急回復傾向にある。前週末13日取引終了後に発表した21年6月期第1四半期(20年7-9月)決算は営業利益が前年同期比54%増の3億9000万円と急拡大した。対通期進捗率は既に56%に達しており、これを材料視した投資資金が流入した。

■キャリインデ <6538>  608円 (+100円、+19.7%) ストップ高

キャリアインデックス <6538> がストップ高。同社は求人情報サイトを運営。複数の求人ポータルサイトを一つにまとめて提供して応募数に連動した成果報酬型課金で需要を捉えており、買収した不動産賃貸サイトも今後収益寄与が見込まれる状況にある。13日取引終了後に発表した20年4-9月期業績は、トップラインは減収ながら営業利益は前年同期比52%増の2億1900万円と急拡大しており、これを材料視する買いを呼び込む形となった。テクニカル的にも日足一目均衡表の厚い雲を一気に上抜ける動きにある。

■ファーマF <2929>  2,515円 (+377円、+17.6%)

ファーマフーズ <2929> [東証2]が4連騰。16日午後0時30分ごろ、21年7月期の連結業績予想について、売上高を233億5700万円から400億1400万円(前期比2.6倍)へ、営業利益を11億6600万円から20億8800万円(同2.8倍)へ、純利益を8億1500万円から14億400万円(同2.0倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に過去最大規模の広告宣伝を実行した結果、上期に想定以上のペースで定期顧客の継続購入を獲得しており、第3四半期以降の利益回収が高水準で進捗していくことが見込まれるという。

■野村マイクロ <6254>  3,000円 (+415円、+16.1%)

野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証2]が急反騰し年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4-9月)連結決算が、売上高128億600万円(前年同期比40.8%増)、営業利益15億8800万円(同4.2倍)、純利益10億6600万円(同4.9倍)と大幅増益となったことが好感された。国内、韓国及び中国の半導体関連企業から受注した超純水製造装置の工事が進捗したことに加え、韓国で大型水処理装置案件を受注したことなどが業績を牽引した。また、低採算案件が一巡したことや、テレワークの実施により販管費が減少したことなども寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、10月26日に発表した修正値の売上高305億円(前期比44.9%増)、営業利益31億円(同67.9%増)、純利益20億9300万円(同64.4%増)を据え置いている。

■ミダック <6564>  3,440円 (+469円、+15.8%) 一時ストップ高

東証1部の上昇率4位。ミダック <6564> が急反騰、一時504円高の3475円まで買われる人気となり、前週12日の高値を上回り上場来高値を更新した。東海を地盤に産業廃棄物処理を行っている。大型工事案件の受注を背景に受託量が大幅増勢となっている。13日取引終了後に発表した20年4-9月期決算は、売上高が前年同期比15%増の27億9500万円と2ケタ伸長を達成、営業利益は同55%増の9億1400万円と大幅な伸びをみせており、これを手掛かりに上値を見込んだ短期資金が集中する形となった。

■プレサンス <3254>  1,750円 (+190円、+12.2%)

東証1部の上昇率7位。プレサンスコーポレーション <3254> が急反騰。13日の取引終了後、オープンハウス <3288> が持ち分法適用会社である同社に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格が13日終値を19%上回る1株1850円とあって、株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買い付け期間は16日から21年1月14日まで。オープンHは第三者割当増資の引き受けと合わせて議決権ベースの保有比率を最大64.42%に高め、同社の連結子会社化を目指す。なお、TOBが成立後も、同社株は上場を維持する。

■ノーリツ鋼機 <7744>  2,255円 (+241円、+12.0%)

東証1部の上昇率8位。ノーリツ鋼機 <7744> が大幅4日続伸、前営業日比16.4%高の2344円まで上値を伸ばし、年初来高値を更新。13日の取引終了後、20年12月期(決算期変更のため9ヵ月決算)の連結税引き前利益を従来予想の18億円から25億円へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。4月に買収したDJ機器メーカーのアルファシータが展開する音響機器関連部門が、巣ごもり需要を背景として家庭向けを中心に販売が伸びることが寄与。為替影響を見直したことなども利益押し上げ要因となる。なお、同時に発表した20年4-9月期の同損益は10億6600万円の黒字(前年同期は3億8900万円の赤字)に浮上し、従来予想の1億8000万円の赤字を大幅に上回って着地した。

■ウィズメタク <9260>  2,201円 (+224円、+11.3%)

東証1部の上昇率10位。西本Wismettacホールディングス <9260> が急反騰。同社は13日大引け後に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は2.4億円の赤字(前年同期は36.7億円の黒字)に転落した。

■イーソル <4420>  1,493円 (+148円、+11.0%)

イーソル <4420> が急反騰。前週末13日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を86億5400万円から90億2500万円(前期比6.4%減)へ、営業利益を2億2400万円から6億200万円(同19.5%減)へ、純利益を3億2000万円から6億600万円(同8.0%減)へ上方修正したことが好感された。組み込みソフトウェア事業で、第3四半期間中にソフトウェア製商品の売り上げが伸びたことが牽引役となる。また、主要取引先であるオーバスに対して、これまでライセンス提供していた車載向け周辺ソフトウェアの一部を第4四半期間中に譲渡することとなり、その売り上げを計上する見込みであることが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高66億7000万円(前年同期比9.7%減)、営業利益3億9800万円(同45.9%減)、純利益4億5900万円(同25.2%減)だった。

■マツキヨHD <3088>  4,765円 (+455円、+10.6%)

マツモトキヨシホールディングス <3088> が急反騰し年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を305億円から350億円(前期比6.8%減)へ、純利益を210億円から238億円(同9.1%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、繁華街や都市型店舗を中心にインバウンド需要の減少、外出自粛や在宅勤務推進、営業時間の短縮などの影響を受けた一方、郊外型店舗や地域事業会社の店舗でマスクや除菌関連及び日用品や食品などの特需が継続したことで、売上高は5700億円(同3.5%減)を据え置いたが、データ分析による効果的な販促施策の実践及び重要業績評価指標(KPI)管理による収益改善が寄与。また、追加の経費抑制策などが奏功したほか、経費抑制に向けた継続的な改善と郊外型店舗や地域事業会社の店舗における売上高及び利益の増加、ココカラファイン <3098> との資本・業務提携契約に伴うシナジーが見込めることも要因という。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高2738億4600万円(前年同期比8.8%減)、営業利益144億9600万円(同21.3%減)、純利益97億2900万円(同24.9%減)だった。

■東プレ <5975>  1,229円 (+117円、+10.5%)

東プレ <5975> が急反騰。同社は13日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比73.3%減の14.5億円に大きく落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の55億円→60億円(前期は84.3億円)に9.1%上方修正し、減益率が34.8%減→28.9%減に縮小する見通しとなった。

■CKD <6407>  2,087円 (+184円、+9.7%)

CKD <6407> が急反発。13日の取引終了後、21年3月期の連結経常利益を従来予想の32億7000万円(前期比39.2%減)から49億6000万円(同7.7%減)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。製造業全般で生産活動の正常化が進んだ中国、半導体設備投資が底堅く推移する韓国や台湾などで機器部門の受注が上向くことが収益改善に貢献する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の12円から17円(前期は18円)に大幅増額修正したことも好材料視された。なお、同時に発表した上期の同利益は前年同期比2.3倍の24億7300万円だった。

■日本郵政 <6178>  830.3円 (+70.9円、+9.3%)

日本郵政 <6178> が急反発。同社は13日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.4%減の3606億円に減った。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は50円(前期は50円)実施する方針とした。

■日本情報C <4054>  5,780円 (+490円、+9.3%)

日本情報クリエイト <4054> [東証M]が続急伸。前週末13日の取引終了後、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。株式の流動性を高めてより投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。同時に発表した第1四半期(7-9月)単独決算は、売上高6億4800万円、営業利益1億6300万円、純利益1億400万円だった。前年同期は四半期決算を作成していないため比較はないものの、新規顧客への販売や既存顧客への再販活動が順調に推移し、賃貸革命におけるクラウド版への移行需要が高まるなどし管理ソリューションが順調に推移した。なお、21年6月期通期業績予想は、売上高25億6600万円(前期比8.0%増)、営業利益5億5200万円(同5.4%増)、純利益4億1100万円(同12.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■フェローテク <6890>  1,196円 (+99円、+9.0%)

フェローテックホールディングス <6890> [JQ]が大幅4日続伸。同社は13日大引け後に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.2%増の28.2億円に伸び、通期計画の55億円に対する進捗率は51.3%となり、5年平均の51.8%とほぼ同水準だった。

※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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