株価指数先物【寄り前コメント】売り優勢の展開も、ワクチン期待で積極的なショートは限られる

市況
2020年11月19日 8時22分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 25730 +30 (+0.11%)

TOPIX先物 1721.5 +2.5 (+0.14%)

シカゴ先物 25640 -60

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

18日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。米ファイザーと独ビオンテックは、共同開発している新型コロナウイルスワクチン候補の分析結果において95%の確率で有効性が示されたと発表。週内にも米食品医薬品局(FDA)への申請を計画していると伝わったことが材料視される場面もみられた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いニューヨーク市の公立学校が19日から再び閉鎖すると発表すると、引けにかけて下げ幅を広げる展開となった。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比60円安の2万5640円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比変わらずの2万5700円で始まると、その後はじりじりと上げ幅を広げる形で2万5930円まで上昇。米国市場の取引開始後は2万5840円から2万5870円辺りでの狭いレンジ内での取引が続いていたが、米国市場の引けにかけての弱い流れを受けて上げ幅を縮めている。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになりそうだ。米ファイザーのワクチン期待を新型コロナ拡大への警戒が相殺する形となっており、東京市場でも利益確定の動きが強まりやすいだろう。昨日は東京都の1日の新規感染者数が500人に迫ったほか、警戒レベルの引き上げを受けて、売りアルゴとみられる売買が発動。しかし、日経225先物で100円幅程度のインパクトであり、東証マザーズ指数先物などは底堅い動きであった。積極的に売りを仕掛けてくる流れにもなりづらく、短期的な売買が中心になろう。

また、米ファイザーのワクチン候補は週内にも申請すると伝わっており、ショートは入りづらいこともある。また、NTTドコモ <9437> のTOB成立に伴い、日経平均の構成銘柄にシャープ<6753>が新たに組み入れられることが決まった。シャープの上昇がTOPIXを下支える可能性があるほか、TOPIX先物は調整買いに伴う需給が支える形になりそうだ。新型コロナの感染拡大で景気敏感株の物色には向かいづらいだろうが、NT倍率の修正につながるとみられるため、目先的にNTショート(日経225先物売り、TOPIX先物買い)のポジションを想定。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.