NY株式:米国株は反落、新型コロナ急増やFRBの緊急融資プログラム縮小を警戒
米国株式相場は反落。ダウ平均は219.75ドル安の29263.48ドル、ナスダックは49.75ポイント安の11854.97ポイントで取引を終了した。
引き続き全米で新型コロナウィルスの感染拡大に歯止めがかからないことや、財務省が緊急融資プログラムの一部を年末で失効するようFRBに要請したとの報道で、金融不安定化への懸念も広がり寄り付き後下落した。一方で新型ワクチンの年内実用化への期待が下値を支えた。セクター別では、食・生活必需品、銀行が大きく下落。耐久消費財・アパレル、医薬品・バイオテクは上昇した。
製薬会社のファイザー(PFE)は20日に、同社開発の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可(EUA)を米食品医薬品局(FDA)に申請。申請が認められれば、米国では12月から接種が開始される可能性が高まり、上昇。ビデオ会議のズームビデオ(ZM)は新型コロナウイルス感染拡大を受けた規制強化で急伸。また、家庭用品小売りのウィリアムズ・ソノマ(WSM)は四半期決算が好感され上昇した。一方、ハンバーガーチェーンのシェィクシャック(SHAK)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され下落。
JPモルガン銀は、21年の第1四半期経済が新型コロナウイルス感染急増でマイナス成長に落ち込むと悲観的な予想を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》