話題株ピックアップ【夕刊】(2):UACJ、住友林、三菱UFJ

注目
2020年11月25日 15時17分

■UACJ <5741>  1,808円  +27 円 (+1.5%)  本日終値

UACJ<5741>が3日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2023年3月期に海外での飲料缶に使う板材の拡販などで連結経常損益を約180億円(今期は35億円の赤字見込み)改善させる」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、米国やタイで進める生産能力の増強で、110億円程度の増益効果を見込むほか、自動車向けアルミ部材の拠点の集約や、不採算事業からの撤退によりコスト削減も図るとしている。

■住友林業 <1911>  1,916円  +22 円 (+1.2%)  本日終値

住友林業<1911>が続伸。SMBC日興証券が24日付で投資評価「2」を継続し、目標株価を2000円から2200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、コロナによる在宅時間の増加や住宅ローン金利低下を背景に、米国戸建住宅販売が力強く推移していると評価。第1四半期、第2四半期の決算発表時に会社計画は相次いで上方修正されたが、同証券では更に新計画を上回る収益が見込めると予想しており、20年12月期の営業利益予想を262億円から393億円へ、21年12月期を同582億円から675億円へ引き上げている。また、21年12月期以降も、海外事業の成長に加え、国内住宅事業の回復もあり、着実な利益成長が続くとみている。

■三菱UFJ <8306>  473円  +1.6 円 (+0.3%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が揃って続伸歩調。前日の米国株市場ではリスクを取る動きが加速し、NYダウが450ドル超に買われるなか、大手金融株の上昇が目立った。シティグループは7%超の急伸をみせたほか、バンク・オブ・アメリカも6%近い上昇、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなども軒並み値を上げ、全体相場の牽引役を担った。ワクチンの開発期待を背景とした経済活動の正常化に対する期待が米長期金利の上昇に反映され、前日終値ベースで米10年債利回りは0.885%まで水準を切り上げている。東京市場でも米国事業を展開する大手金融株は、配当利回りの高さなども背景に外国人投資家などの買いを誘導しているもようで、上値への思惑が強まっている。

■日産化学 <4021>  6,390円  +20 円 (+0.3%)  本日終値

日産化学<4021>が続伸し上場来高値を更新。SMBC日興証券が24日付で投資評価「1」を継続し、目標株価を6300円から6800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、21年3月期第2四半期決算では、半導体材料を中心とした上方修正と配当予想の増額が好印象だったと評価。また、増益ドライバーとして、自社開発品が豊富な農薬に加え、EUV用下層膜の売上高が急速に増加している半導体材料に期待したいという。更に、積極的な株主還元と相まって、22年3月期以降は安定して年率10%強のEPS成長が続くと予想している。

■神戸物産 <3038>  3,300円  +10 円 (+0.3%)  本日終値

神戸物産<3038>が4日続伸。24日の取引終了後に発表した10月度単独業績で、売上高が前年同月比13.9%増、営業利益が同33.8%増となり、9月に続いて3割以上の営業増益となったことが好感された。業務スーパーの新規出店が5店舗あったことで店舗数が879店舗となり、店舗数が前年同月に比べて34店舗増加したことが寄与した。また、商品では「冷凍ほうれん草」「冷凍ブルーベリー」などの冷凍野菜・果物が引き続き好調だったほか、「不織布マスク」をはじめとした資材関連商品も前年を大きく上回った。

■アカツキ <3932>  4,280円  -700 円 (-14.1%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

アカツキ<3932>がストップ安。24日の取引終了後、海外売り出しを発表しており、株式需給の悪化が懸念された。海外株主層の拡大および株式流動性の向上を目的に、同社の筆頭株主で取締役の塩田元規氏が180万株(追加分上限30万株を含む)を売り出す。売出価格は4200円で決定しており、この日の株価は同価格にサヤ寄せする格好となった。受渡日は27日となる。

■西松屋チェーン <7545>  1,675円  -174 円 (-9.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位

西松屋チェーン<7545>は反落。24日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比7.4%増と13カ月連続で前年実績を上回ったが、前日まで4日続伸し年初来高値を更新していただけに、利益確定売りが優勢となったようだ。前半に気温が低下したことで秋冬物衣料の売り上げが伸長し、特に育児・服飾雑貨が好調だった。なお、全店売上高は同8.2%増だった。

■新日本製薬 <4931>  3,240円  -85 円 (-2.6%)  本日終値

新日本製薬<4931>が5日ぶりに反落。同社は24日取引終了後、東京証券取引所の承認を得て12月15日付で東証1部または同2部へ市場変更されることになったと発表した。ただ同時に、株式売り出しを発表したことから、この日は需給悪化を警戒する売りが先行した。筆頭株主の山田英二郎氏などが180万株を売り出す。また、上限27万株のオーバーアロットメントの売り出し・第三者割当増資も実施する。売出価格は、12月2日から8日のいずれかの日に決定する。東証の所属部も売出価格の決定以降に決まる予定だ。

■モリテック スチール <5986>  439円  +80 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

モリテック スチール<5986>が連日急騰。米国株市場ではバイデン新政権への移行をにらみ、東京市場に先駆して再生可能エネルギーや電気自動車(EV)関連など脱炭素関連銘柄に物色の矛先が向いている。特にEV大手のテスラ株に投資マネーが集中、時価総額は5000億ドルを超え、株価は上場来高値圏を走っている。「EV先進国中国でも上海株市場でEV関連株が軒並み人気化している状況にあり、これが東京市場にも伝播している」(国内ネット証券アナリスト)という。そのなか、同社は自動車向けが約70%を占める焼き入れ・板金加工の大手だが、EV向けケーブル自動巻き取り式充電スタンドを手掛けていることから、関連株として上値を見込んだ投資資金が攻勢をかけている。

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