株価指数先物【寄り前コメント】ハイテク株の一角に資金シフトみられ日経225型への押し目狙いのスタンス

市況
2020年11月26日 7時59分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26360 -20 (-0.07%)

TOPIX先物 1769.5 -1.5 (-0.08%)

シカゴ先物 26305 -75

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。減少を見込んでいた新規失業保険申請件数が2週連続で増加となり、経済回復への懸念が高まった。NYダウが前日に史上初の3万ドルに乗せていたこともあり、感謝祭の祝日を前に利益確定が優勢となった。一方で、景気敏感株への利食いに対してハイテク株の一角へ買いが広がり、ナスダックは史上最高値を更新した。

シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比75円安の2万6305円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万6430円で始まり開始直後に2万6460円をつけた後は、2万6300円を挟んで狭いレンジ取引が継続。米国市場の取引開始後には売り圧力が強まり、一時2万6180円まで下げ幅を広げる場面がみられた。しかし、米国市場の取引終了にかけて持ち直しており、2万6360円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好でやや利食い優勢の展開になりそうだ。もっとも前日の寄り付き直後に2万6720円まで急伸した反動もあり、目先的にはピーク感も意識されやすく、想定内の一服といったところであろう。26日の米国市場は感謝祭の祝日で休場となるため、短期のヘッジファンド以外は海外勢のフローは限られると考えられ、こう着感の強い相場展開が見込まれる。

米国株の流れからはハイテク株の一角に資金がシフトしていたこともあり、やや日経225型優位の展開を想定。米国の連休明け後からクリスマス商戦が始まることもあり、個人消費への期待からショートを積み上げる動きはなさそうだ。上値の重さから短期的に売りを仕掛けてくる場面においては、押し目狙いのコール対応になろう。

また、日経平均構成銘柄に組み入れられるシャープ <6753> は発表後負けなしである。同様に構成銘柄変更に伴う調整買いがTOPIX型に入っているとみられ、相場全体の底堅さにつながる。中間配当支払いに伴う再投資による需給も下支えとなるため、TOPIX型の底堅さにつながるだろう。

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