話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブイキューブ、日本電産、任天堂
■ブイキューブ <3681> 3,065円 +328 円 (+12.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ブイキューブ<3681>が大幅高で3日続伸。株価は前日比12%の上昇で、株式分割考慮後の上場来高値を更新した。25日の取引終了後、NTT西日本とひびき精機が実施する「スマートファクトリー実現に向けたローカル5Gの活用に関する共同実験」に参画すると発表しており、これが材料視された。将来の省人化・無人化に向けた製造現場プロセスの業務効率化を目指した検証に、スマートグラスを活用した遠隔作業支援ソリューションを提供するという。
■マーベラス <7844> 965円 +99 円 (+11.4%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
マーベラス<7844>が大幅高で4日続伸。25日の取引終了後、和風アクションRPG「天穂のサクナヒメ」の世界累計出荷本数が50万本を突破したと発表しており、これが好感された。「天穂のサクナヒメ」は、インディゲームとして企画・開発され、マーベラス及び海外グループ会社によりグローバル展開を行っているタイトル。日本とアジアでは11月12日に、北米とSteam版(PC)においては米国子会社Marvelous USAから同月10日に、欧州では欧州子会社Marvelous Europeが同月20日に発売した。好調な販売による業績への寄与が期待されている。
■ココカラファイン <3098> 7,620円 +490 円 (+6.9%) 本日終値
ココカラファイン<3098>が大幅反発し年初来高値を更新。25日の取引終了後、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが関東財務局に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出。オアシスの同社株式保有比率は5.56%となり、新たに5%を超えたことが判明した。保有目的として「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。なお、報告義務発生日は11月17日としている。
■片倉工業 <3001> 1,381円 +84 円 (+6.5%) 本日終値
片倉工業<3001>が急反発し、年初来高値を更新。25日の取引終了後、20年12月期の連結最終利益を従来予想の16億円から25億円へ上方修正すると発表。従来の7.6%減益予想から一転して44.3%増益見通しとなったことが好感された。医薬品事業でニトログリセリンの販売が伸びるほか、不動産事業ではテナントの売上高、賃料水準がともに回復する見込みとなった。また、経費削減や構造改革の進展に加え、投資有価証券売却益7億円を計上することも最終利益を押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の14円から16円(前期は14円)に増額修正したことも好材料視された。併せて、埼玉県加須市に保有する物流倉庫の売却に伴い、来期(21年12月期)に売却益約13億円を特別利益に計上することも明らかにしている。
■ワコム <6727> 908円 +55 円 (+6.5%) 本日終値
ワコム<6727>の上げ足が止まらない。前週末を境に大口の投資資金が流れ込んでおり、株価水準を一気に切り上げてきた。連日の大陽線で2013年10月以来、7年1カ月ぶりに900円台に乗せてきた。ペンタブレットの世界トップメーカーで韓国サムスン向けなどが主力。新型コロナウイルスの感染拡大の影響からオンライン教育へのニーズが高まるなか、スマホやタブレット向け電子ペンシステムへの需要を捉え、業績は会社側の想定を上回る好調な推移をみせている。21年3月期は期初見通しを大幅に上方修正し、トップラインが前期比12%増の990億円と2ケタ伸長を達成する見込みにあるほか、増収効果をばねに営業利益は同62%増の90億円と急拡大する見通しだ。主要顧客である韓国サムスンの新機種向け売り上げも伸びており今後の成長期待も強い。
■日本電産 <6594> 12,650円 +585 円 (+4.9%) 本日終値
日本電産<6594>は1万2000円大台近辺で売り物を吸収し強さを発揮。前日まで3営業日で700円以上上昇させていたこともあり、目先利益確定の売り圧力も表面化しているが、旺盛な実需買い需要が下値を支えている。前日の米国株市場では電気自動車(EV)大手のテスラが3連騰で上場来高値を更新するなど、EV関連が投資テーマとして脚光を浴びている。東京市場ではEVの駆動用モーターを手掛ける日電産は関連株の最右翼に位置づけられており、海外ファンドなどの買いなどを背景に今年5月以降一貫した上昇トレンドを形成していることで、マーケットの注目度も高い。
■任天堂 <7974> 57,710円 +2,550 円 (+4.6%) 本日終値
任天堂<7974>が上げ足を加速。2500円以上の上昇をみせ5万7710円で高値引けした。11月中旬にかけ大幅な調整を強いられたが、ここにきて6日続伸で日足一目均衡表の雲抜けが目前、75日移動平均線とのマイナスカイ離も解消し戻り足を鮮明としている。年末商戦が意識されるなか機関投資家とみられる大口の買いが入り、売買代金も全上場銘柄を通じてソフトバンクグループ<9984>と首位を争う状況にある。市場では「きょうはシャープ<6753>がニンテンドースイッチの委託生産に加わったと一部メディアが報じたが、それだけスイッチの売れ行きが好調であるということを印象づけ、株価の押し上げ材料となった」(中堅証券ストラテジスト)という。進捗率から判断して21年3月期業営業利益は会社側想定を大幅に上回る公算大。来期以降もソフトの販売本数の増加に合わせハード販売台数も増勢が続くとみられ収益成長トレンドに変化なしとの見方が強い。
■GAテクノ <3491> 3,130円 +125 円 (+4.2%) 本日終値
GA technologies<3491>が大幅反発。きょう午前、グループ会社のイタンジが引越しワンストップサービス提供の実現を目指し、サカイ引越センター<9039>と業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入った。提携を通じて、イタンジが提供する不動産関連WEB申込受付システム「申込受付くん」とサカイ引越センターが提供する引越しサービスが連携する。これにより、入居申込情報と重複する内容を再度入力する必要なく、スムーズに引越しサービスを利用可能になるという。
■JMDC <4483> 5,110円 +185 円 (+3.8%) 本日終値
JMDC<4483>が大幅反発。きょう9時ごろ、フィットネスウェアラブルメーカーの米フィットビットの法人向け有料会員サービス「Fitbit Premium」の日本市場における独占販売契約を締結したと発表しており、これが好感された。「Fitbit Premium」は、各ユーザーに対してカスタマイズされたプログラム、睡眠管理機能、数千種類のワークアウト、健康レポートを提供することで、より活動的な生活、より良い睡眠、より良い食事をサポートするサービス。Fitbit Premiumの提供を皮切りに、企業向けの健康経営支援を大幅に拡大する構えだ。
■富士電機 <6504> 3,660円 +125 円 (+3.5%) 本日終値
富士電機<6504>が大幅反発。SMBC日興証券が25日付で同社株の投資判断「1(強気)」を継続するとともに、目標株価を3900円から4500円に増額しており、これを材料視する買いが入っている。リポートでは、車載向けパワー半導体を主軸に、中長期2ケタ利益成長の確度が高まりつつあると評価。21年3月期計画からの大幅な上振れは期待はしずらいが、今後徐々に目線が来期以降へシフトしていく中では相対的に選好されやすいだろうと指摘している。
株探ニュース