話題株ピックアップ【夕刊】(2):楽天、東エレク、SBG
■オープンハウス <3288> 4,010円 +135 円 (+3.5%) 本日終値
オープンハウス<3288>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が25日付で同社株の投資判断「2(中立)」を据え置き、目標株価を4300円から4500円に引き上げたことが好材料視された。リポートでは、コロナによる在宅時間増加を追い風に戸建住宅需要が顕在化しており、当面好調が続くと予想。好立地かつ価格競争力のある3階建て戸建分譲住宅の販売をメインドライバーに、今後も高水準の利益成長が続くと評価している。
■楽天 <4755> 1,162円 +37 円 (+3.3%) 本日終値
楽天<4755>が大幅反発。25日、タカラバイオ<4974>と共同開発した唾液採取キットを用いるPCR検査として「新型コロナウイルス唾液PCR検査キット」の提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。医療機関と提携して、自宅や職場などでも検体採取が可能となる高性能な新型コロナウイルスのPCR検査キットを、企業や自治体、病院、介護施設、学校などの団体を対象に販売するという。
■東京エレクトロン <8035> 35,000円 +1,110 円 (+3.3%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>が反発、上場来高値近辺で強調展開をみせた。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が史上最高値を更新、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅反落したものの最高値圏での推移が続いている。半導体市況は世界的なテレワーク導入加速や5G関連投資に伴う需要で活況が続くとみられており、半導体製造装置国内トップの同社にもその恩恵が及ぶ。米中摩擦のさなかにあっても、同社製品の中国向け販売は好調を堅持しており、21年3月期業績は営業利益段階で前期比18%増の2810億円を会社側では見込んでいる。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,089円 +219 円 (+3.2%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が買い先行。前日の米国株市場ではNYダウが反落し再び3万ドル台を割り込んだものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸し史上最高値を更新した。ナスダック指数と株価連動性の高い同社株には追い風となる。また、前日にプロ野球日本シリーズでソフトバンクが4年連続日本一となったことも少なからず株価の刺激材料となったようだ。同社株は前日まで3日続伸し25日移動平均線を上回った矢先で目先上昇トレンドへの転換を示唆していた。きょうは、日経平均先物を絡めたインデックス売買の影響で不安定な動きも予想されるが、下値では押し目買いが入り頑強な値動きが想定される。
■山一電機 <6941> 1,507円 +43 円 (+2.9%) 本日終値
山一電機<6941>が強い足で4連騰と気を吐いた。今年6月23日以来約5カ月ぶりに1500円台乗せとなった。半導体検査用ソケットを手掛け、米アップルのサプライヤーの一角としても実績があり、アップルの5G対応の最新機種「iPhone12」の売れ行きが注目されるなか、見直し人気が高まった。また、11月に入ってから、りそなアセットマネジメントが同社の5%超の株主に浮上したほか、日興アセットマネジメント、三井トラスト・アセットマネジメントが同社株を買い増す動きをみせており、株式需給面からも先高思惑がある。
■あすか製薬 <4514> 1,634円 +37 円 (+2.3%) 本日終値
あすか製薬<4514>が大幅反発。25日の取引終了後、国内で開発中のGnRHアンタゴニスト TAK-385(一般名レルゴリクス)の子宮内膜症患者を対象とした第3相比較試験で、主要評価項目を達成したと発表しており、これが好感された。なお、レルゴリクスは19年1月に子宮筋腫に基づく諸症状(過多月経、下腹痛、腰痛、貧血)の改善に対する治療薬(レルミナ錠)として、製造販売承認を取得している。
■日経レバ <1570> 27,000円 +550 円 (+2.1%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が後場後半になって上げ足を強め、一時2万7000円の大台に乗せる場面があった。日経平均株価に連動するETFで価格変動率は基本的に日経平均の2倍に設定されており、現在のようなハイボラティリティの地合いでは、個人投資家を中心とした短期資金の商いが活発化する。売買代金は1300億円を超え、全市場を通じてトップ。日経平均は各国中央銀行による金融緩和期待を背景に先物を絡めた買い攻勢が強まっており、1991年5月につけた高値も上回ってきた。これに連動する形で、日経レバは最高値近辺で強調展開を続けている。
■ジーンズメイト <7448> 358円 +80 円 (+28.8%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ジーンズメイト<7448>がストップ高。きょう午前に、テレビアニメ「鬼滅の刃」アイテム追加企画の第3弾を、同社公式通販サイト及び全国の実店舗で11月27日から順次販売開始すると発表。これを好材料視する買いが向かったようだ。公式通販サイトでは27日、実店舗で29日からの販売を始めるという。
■イード <6038> 872円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
イード<6038>がストップ高。同社はきょう前場取引終了後に、デバイス開発と認証技術に強みを持つジゴワッツ(東京都中央区)と共同開発した、スマートフォンが自動車の鍵になる「バーチャルキー」が、バリュートープ(東京都渋谷区)が開始する「オールタイムレンタカー」に24時間非対面貸出のキーシステムとして採用されたことを発表した。バーチャルキーはレンタカー車両の24時間化やウィズコロナの生活様式に対応する非対面・非接触サービスへの移行に伴い、今後も需要開拓が期待される分野であり、イードの株価を強く刺激する形となった。
■名南M&A <7076> 6,750円 +950 円 (+16.4%) 一時ストップ高 本日終値
名南M&A<7076>は9日ぶりに急反発。25日取引終了後、1月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、名古屋証券取引所が12月17日付で名証2部に市場変更すると発表しており、知名度の高まりや株式流動性の向上も期待されたようだ。併せて、名南経営コンサルティングによる10万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限1万5000株の第三者割当を実施することも明らかにしている。
株探ニュース