株価指数先物【引け後コメント】ショートに対する押し目待ちの買い意欲の強さが窺えた

市況
2020年11月27日 17時59分

大証12月限

日経225先物 26630 +50 (+0.18%)

TOPIX先物 1778.0 -3.0 (-0.16%)

日経225先物は前日比50円高の2万6630円で取引を終了。寄り付きは2万6450円とシカゴ先物清算値(2万6470円)にサヤ寄せして始まると、前場半ばには一時2万6640円と上昇に転じる場面がみられた。前引けにかけて2万6420円まで売り込まれるものの、後場に入り再び2万6600円台を回復するなど、短期的なショートの流れに対する押し目待ちの買い意欲の強さが窺えた。後場半ばから大引けにかけては2万6600円から2万6670円辺りでの高値保ち合いが継続。いったんピーク感が意識されていた25日の高値2万6720円にあと50円に迫るなど、売り方にとっては厳しい需給であった。

また、26日の米国市場は感謝祭(サンクスギビング)の祝日で休場となり手掛かり材料に欠けるなか、NTTドコモ <9437> の指数構成銘柄からの除外に伴うリバランスによる需給の影響が大きかったとみられる。リバランスによってTOPIX型に5000億円程度の買い需要が見込まれていたが、先回り的にTOPIX先物で手当てしていたポジションを現物に差し変える動きから、TOPIXが0.47%上昇であるのに対してTOPIX先物は0.16%の下落となり、逆ザヤとなった。想定されていた需給変動であるため逆ザヤ自体は警戒視されることはないだろう。

感謝祭明け後の米国市場は短縮取引となるため、大きな値動きは出にくいとみられる。ただ、米国の強い値動きによってナイトセッションで25日の高値2万6720円を超えてくるようだと、3週連続で買い越しとなっている海外勢による日本株積み上げの動きは一段と強まる可能性がありそうだ。なお、米国では月末の年金リバランスを控えており、売り需要が見込まれている。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1290枚程度の売り越しに対して、モルガンSが800枚、ゴールドマンが740枚程度の買い越し。TOPIX先物ではソジェンが2600枚、SBIが1830枚、三菱UFJが1400枚程度の売り越しに対して、大和が3890枚、SMBC日興が1880枚、ゴールドマンが30枚、シティが750枚、UBSが750枚程度の買い越しだった。

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