東京株式(大引け)=211円安、利益確定売り圧力強まり5日ぶり反落

市況
2020年11月30日 15時55分

週明け30日の東京株式市場は、朝方は高く始まったものの、その後は売りに押される展開となった。後場に入ると日経平均は下げ幅を広げた。

大引けの日経平均株価は前営業日比211円09銭安の2万6433円62銭と5日ぶり反落。東証1部の売買高概算は24億8779万株、売買代金概算は4兆7669億9000万円。値上がり銘柄数は335、値下がり銘柄数は1810、変わらずは32銘柄だった。

きょうの東京市場は、朝方取引開始前は前週末の欧米株市場が総じて堅調で、米国市場ではナスダックが連日過去最高値を更新するなどハイテク株に買いが優勢だったことから強気にみる向きが多かった。ところが、寄り付きこそ高く始まったものの、その直後から上値の重さが露呈した。前週の日経平均は4営業日続伸でこの間に1100円以上の上昇をみせていただけに、目先利益確定の売りが目立つ展開に。米中摩擦を再び警戒する動きも下げを助長したとみられ、値下がり銘柄数は1800を超え、全体の83%の銘柄が下落した。また業種別では33業種ほぼ全面安症状となり非鉄や石油、鉄鋼などの景気敏感株や銀行セクターなどが特に軟調だった。一方、全体売買代金はMSCIのリバランスに絡む商いが加わったこともあって、4兆7000億円台と大きく膨らんだ。

個別では、ソニー<6758>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>が大幅に売られた。キーエンス<6861>も冴えない。JR東日本<9020>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調、第一三共<4568>も下落した。ジーンズメイト<7448>が値下がり率トップとなり、日本金属<5491>も大きく利食われた。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が急落、JVCケンウッド<6632>も大幅安。

半面、任天堂<7974>が買われ、日本電産<6594>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が大きく上昇したほか、SUMCO<3436>が物色人気となった。エムスリー<2413>、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢だった。東京ドーム<9681>がストップ高で買い物を残し、池上通信機<6771>、ダイキアクシス<4245>もストップ高。メドピア<6095>、岡谷電機産業<6926>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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