今日の為替市場ポイント:リスク選好的なドル買い拡大の可能性低い

通貨
2020年12月1日 8時56分

11月30日のドル・円は、東京市場では104円16銭から103円83銭まで下落。欧米市場では、103円91銭まで下げた後に104円41銭まで戻しており、104円33銭で取引終了。本日12月1日のドル・円は、主に104円台で推移か。リスク回避的な円買いは一巡したが、ドル買い材料は不足しており、リスク選好的なドル買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

報道によると、米バイオ医薬品大手モデルナは11月30日、開発中の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を米食品医薬品局(FDA)に申請した。後期臨床試験から、深刻な安全性を巡る問題はないとされている。感染症予防に有効であるとされる一部のワクチン接種が近く開始されるが、米国での新型コロナウイルス感染症は拡大している。ただ、米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はオンラインイベントに参加し、「米景気回復は新型コロナウイルス感染拡大と失業保険給付の終了で短期的にはリクスに直面しているが、ワクチンの実用化が近いことで中期的な見通しは改善している」との考えを示した。

バーキン総裁は「消費などを示すリアルタイムのデータの急激な落ち込みはみられない」と指摘したそうだ。市場参加者の間では「ウイルス感染が拡大しても、経済規制などの措置が一段と強化されない場合、経済活動が著しく停滞することは避けられる」との見方が増えている。そうであるならば、米金融当局も経済情勢を慎重に観察し、適切な対応策を講じることになりそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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