ラクーンHDは急反落、第2四半期営業利益81%増も材料出尽くし感
ラクーンホールディングス<3031>は急反落している。11月30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(5~10月)連結決算は、売上高21億4900万円(前年同期比28.9%増)、営業利益6億6200万円(同81.4%増)、純利益4億2800万円(同80.7%増)と大幅増益となったが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。
長引くコロナ禍における企業活動のデジタル化へのシフトにより、仕入ツールとして「スーパーデリバリー」が定着してきていることが追い風となり、主力のEC事業で「スーパーデリバリー」の流通額が国内海外合わせて前年同期比66.5%増と引き続き大きく増加したことが業績を牽引した。また、フィナンシャル事業でデフォルト率が想定よりも低く推移したことで保証履行額が減少し、売上原価率が大幅に低下したことも寄与した。
なお、21年4月期通期の業績予想は、売上高44億5000万円~46億円(前期比28.0~32.3%増)、営業利益11億8000万円~12億7000万円(同67.1~79.9%増)、純利益7億4000万円~8億円(同64.0~77.3%増)の従来予想を据え置いている。