やや利食い意識が高まりそう、物色は個別材料株へ/オープニングコメント

市況
2020年12月2日 9時08分

2日の日本株市場は買い先行後は、こう着感の強い相場展開が見込まれる。1日の米国市場はNYダウが185ドル高と反発。ペンス副大統領が各州知事にワクチン配布を2週間内に開始する可能性を伝えたことが明らかになったほか、中国の良好な指標を好感した。また、追加経済対策を巡り、マコーネル共和党上院院内総務が年内の成立の必要性を主張したほか、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が協議することが明らかになったことが材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の26915円。円相場は1ドル104円30銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。ただし、日経225先物のナイトセッションで一時26980円まで上昇しているが、27000円を捉えることが出来ておらず、買い方優位の需給状況ではあるものの、利益確定を進めておきたいニーズも高まってきていると考えられる。押し目買い意欲は相当強そうであるが、上値追いには慎重となりやすいことであろう。ワクチン承認への期待は高まっているが、これまでワクチン期待でショートカバーを誘発していたこともあり、承認後の動向も見極めたいところでもあるようだ。

物色の流れとしては米国市場を引き継ぐ格好からハイテク株への資金流入が意識されやすく、結果的には日経225型優位となり、これによってNT倍率の上昇基調が続きやすい。ただ、NT倍率は最高値を更新していることもあり、いずれ修正が意識されてくるためこのタイミングを見極めたいところでもあるだろう。目先的にはTOPIXの修正があっても良さそうではあるが、こちらも見極めが必要である。

そのため、インデックスに絡んだ売買に振らされやすい状況のなかで、個別に材料の出ている銘柄のほか、脱炭素による再生エネルギー関連など政府主導による対策を手掛かりとしたテーマ株などに来年のテーマを意識した資金が向かいやすくなりそうである。そのほか、足元でマザーズ銘柄が再度注目されてきていることもあり、中小型株への物色も活発化しそうである。

《AK》

提供:フィスコ

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