株価指数先物【引け後コメント】NT倍率低下もTOPIX型へのリバランス需給による一時的要因

市況
2020年12月2日 17時34分

日経225先物 26840 +40 (+0.14%)

TOPIX先物 1775.0 +8.5 (+0.48%)

日経225先物は前日比40円高の2万6840円で取引を終了。寄り付きは2万6830円とシカゴ先物清算値(2万6915円)を下回って始まった。現物の寄り付き前に2万6920円つけてシカゴ先物にサヤ寄せしたが、現物の寄り付き後は利益確定が優勢となり、前場半ばには2万6680円まで下げ幅を広げた。しかし、チャート上では5日移動平均線が支持線として意識される形で下げ渋り、後場は2万6800円を挟んで狭いレンジ取引で推移。引け間際にはポジション調整に伴うショートカバーもみられ、2万6840円で取引を終えた。

本日は相対的にTOPIX型の底堅さが目立ったが、これによりNT倍率は先物中心限月で15.06まで低下する場面がみられ、15.12で終えている。ただし、ファンドによるNTTドコモ <9437> の売却に伴うTOPIX型へのリバランス需給が要因とみられており、明日以降はこの需給要因がなくなる。こちらもチャート上では5日移動平均線が支持線として意識されることから、NT倍率が再び上昇の勢いを強めてくるかを見極めたいところであろう。

今後、米テスラのS&P500指数採用に伴い、ファンド勢は同銘柄組み入れのために他の構成銘柄を売却して資金を捻出することになる。そのため、S&P500指数についてはリバランスの兆候が表れてくる可能性があるとみられるため、心理的には上値を抑える要因になりそうだ。物色がアップルやアマゾン・ドット・コムなど限られたクオリティ株に傾くようだと、これが波及する形からNT倍率はもう一段の上昇を想定しておいた方がいいだろう。

手口面では日経225先物は、JPモルガンが1320枚程度の売り越しに対して、野村が1180枚、バークレイズが950枚、モルガンSが800枚程度の買い越し。TOPIX先物では、みずほが5340枚、ゴールドマンが1180枚程度の売り越しに対して、ソジェンが3300枚、BNPパリバが1930枚、SMBC日興が1850枚程度の買い越しだった。なお、TOPIX先物のみずほの売りやSMBC日興の買いなどは、期先へのロールオーバーである。メジャーSQに向けて次第にロールオーバーの売買が膨らむことになる。

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