話題株ピックアップ【夕刊】(1):フリー、東芝、コーセー

注目
2020年12月4日 15時11分

■ノーリツ <5943>  1,683円  +91 円 (+5.7%)  本日終値

ノーリツ<5943>が急伸。3日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を28億円から42億円(前期比56.0%増)へ、最終損益を46億円の赤字から34億円の赤字(前期15億1200万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。収益構造と事業モデル変革への取り組みを進め、不採算分野である住設システム分野から撤退したことで、売上高は1900億円から1830億円(前期比12.2%減)へ下方修正したものの、ノーリツ単体における希望退職を実施し、固定費・変動費の削減に取り組んだことが損益を改善させるという。

■セレス <3696>  3,175円  +165 円 (+5.5%)  本日終値

セレス<3696>が急反発し年初来高値を更新した。3日の取引終了後、ライブ配信拡張ツール「Doneru(どねる)」などの運営を行うZEROUM(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表しており、これが好感された。ZEROUMは、「Doneru」の開発・運営のほか、バーチャルYouTuber特化型事務所「LUMILIA(ルミリア)」の運営やライブ配信メディア「ライブトレンド」の運営などを手掛ける。今回の提携により、セレスが運営するポイントサイト「モッピー」とのポイント連携準備が進行中で、Doneruでモッピーポイントを使った投げ銭(ドネる)が、来年以降可能になる予定という。またLUMILIAにおいて、セレスのインフルエンサーマーケティングノウハウを活用し、バーチャルYouTuber特化型事務所として更なる事業強化を行う予定としている。

■ゴールドクレスト <8871>  1,565円  +74 円 (+5.0%)  本日終値

ゴールドクレスト<8871>は大幅高で4日続伸。3日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を100万株(発行済み株数の2.84%)、または20億円としており、取得期間は20年12月4日から21年2月28日まで。株主還元の充実と資本効率の向上のためとしている。

■フリー <4478>  9,640円  +440 円 (+4.8%)  本日終値

フリー<4478>が後場上げ幅を拡大。この日正午ごろ、「人事労務freee」で作成した賞与明細データをAPI経由でSmartHR(東京都港区)の提供する「SmartHR」に取り込むことができるデータ連携を開始したと発表しており、これが好感された。「人事労務freee」と「SmartHR」に関しては、前年からいずれか一方に従業員情報が登録されている場合、API連携によって簡単に従業員情報の同期が可能となっている。今回、既に連携を開始している給与明細に続き、賞与明細においてもどちらのサービスからでも明細を従業員に配布できるようにしたことで、利便性の向上を図ったとしている。

■熊谷組 <1861>  2,541円  +102 円 (+4.2%)  本日終値

熊谷組<1861>が大幅高で4日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付のレポートで、同社は堅調な業績が株価に織り込まれておらず、株価バリュエーションに割安感があると指摘しており、これが材料視されたようだ。また、同社の業績は国内建築・土木ともに強気の同証券想定通りに堅調とし、21年3月期営業利益予想を従来の295億円から298億円(会社予想は255億円)に上方修正している。なお、投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価3900円は据え置いた。

■東芝 <6502>  3,150円  +125 円 (+4.1%)  本日終値

東芝<6502>が反発。この日午前1時過ぎの日本経済新聞電子版で、関係会社のキオクシアについて、「中国の華為技術(ファーウェイ)に対する半導体の輸出許可を一部の製品で取得したことが分かった」と報じられており、これが好材料視された。キオクシアはファーウェイ向け製品の出荷停止を主な理由の一つとして、10月に予定していた上場を延期した経緯があり、今回の輸出許可取得により再び上場思惑が強まるとの見方から買われたようだ。

■GMO-FH <7177>  698円  +27 円 (+4.0%)  本日終値

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は3日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した11月の月次開示情報速報で、子会社のGMOクリック証券の株式売買代金が前月比6.1%増の1兆216億円となったほか、同じく子会社のGMOコインの暗号資産売買代金が同3.1倍の1兆5887億円に拡大していることが好感された。

■コーセー <4922>  16,680円  +600 円 (+3.7%)  本日終値

コーセー<4922>が続伸。SMBC日興証券が3日付で同社の投資判断を「2」から「1」へ引き上げるとともに、目標株価を1万3200円から1万7200円へ増額したことが材料視されたようだ。レポートでは、新型コロナウイルス感染拡大とインバウンド需要減少により、過去最高益を記録した19年3月期の業績水準への早期回復は見込みにくい環境が続くと報告。一方、国内では他社に先駆けて利益改善が進むとみるほか、海外は中国を中心に利益成長余地が大きく、トイレタリー・化粧品セクター内で最も利益回復の確度が高いと評価している。

■日機装 <6376>  1,059円  +30 円 (+2.9%)  本日終値

日機装<6376>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年春、欧米や中国など海外で小型の空気清浄機の販売に乗り出す」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、同社の製品には「深紫外線」と呼ぶ波長の短い紫外線を照射して空気中のウイルスや細菌を破壊する点に特徴があり、実験では新型コロナウイルスにも効果があったことから、海外販売網を生かして医療機関などに売り込むという。また、海外販売を控えて、21年1月までに生産能力を月8000台から2万台に引き上げるとしており、業績への貢献が期待されている。

■カネカ <4118>  3,380円  +85 円 (+2.6%)  本日終値

カネカ<4118>が4日続伸。同社はきょう、米INOVIOが開発を進めている新型コロナウイルスに対するDNAワクチン「INO-4800」の原薬製造をグループ会社のカネカ・ユーロジェンテックが受託すると発表。INOVIOは米国国防総省からの資金支援を受けて実用化に向けた第2相および第3相試験を計画しており、全世界へ数億回分の供給を目指しグローバルな製造体制の構築を急いでいる。カネカ・ユーロジェンテックは、プラスミドDNA(大腸菌などの細菌や酵母の核外に存在し、細胞分裂によって娘細胞へ引き継がれる環状DNA分子の総称)の世界トップクラスの技術やGMP(医薬品の製造管理及び品質管理の基準)製造設備を保有していることが、今回の受託につながったとしている。

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