【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、ワクチン普及への期待感後退を嫌気 (12月4日)

市況
2020年12月4日 18時20分

日経平均株価

始値  26697.26

高値  26799.83(09:58)

安値  26646.08(11:09)

大引け 26751.24(前日比 -58.13 、 -0.22% )

売買高  11億4790万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆3367億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶりに反落、ワクチン普及への期待感がやや後退

2.週末で日本時間今晩の米雇用統計発表を控え、買い手控えムード

3.個別では値上がり数が全体の44%に達し、TOPIXはプラス

4.日経平均は後場に入ると、追加経済対策への期待感から下げ渋る

5.鉄鋼、海運などの景気敏感株が買われたほか自動車株も堅調推移

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比85ドル高と3日続伸した。民主党のペロシ下院議長と共和党上院のマコネル院内総務が追加経済対策を巡る協議を再開したと伝えられたことで、早期成立への期待が広がった。

東京市場では、日経平均株価は午前中に前日比163円安があったものの、午後に入ると下げ幅を縮小し、結局、58円安で引けた。

前日の米株式市場で、米ファイザーによるワクチン出荷量が計画した規模にはならないと伝わったことで、ダウ平均株価は引けにかけて伸び悩んだ。これを受けて東京市場でも、ワクチン普及による世界経済正常化への期待が薄まり、日経平均、TOPIXともに反落してスタートした。その後も週末要因で手仕舞い売りが見られたほか、11月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、積極的な買いが入りにくい展開が続いたが、午後に入ると米株価指数先物が堅調に推移したことを受けて、景気敏感株の一角を中心に買いが入り、指数は徐々に底堅い動きに転じた。

本日付けの日本経済新聞朝刊で、「経済産業省は2020年代後半に自動車に温暖化ガスの排出枠取引制度を導入する検討に入った」と報じられたことを受けてトヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株に堅調な動きが目立ったほか、電気自動車関連への人気継続でデンカ<4061>、戸田工業<4100>、モリテック スチール<5986>、古河電池<6937>、東光高岳<6617>も上昇した。

一方、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株の一角は安く、NTTドコモ<9437>の系電話料金値下げ発表を受けて、値下げ圧力が高まったとの見方からKDDI<9433>、ソフトバンク<9434>、楽天<4755>も軟調な展開。ファーストリテイリング<9983>、エムスリー<2413>などの下げも指数を押し下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はデンソー <6902> 、オリンパス <7733> 、テルモ <4543> 、京セラ <6971> 、コナミHD <9766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約147円。

東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)繊維製品、(3)海運業、(4)食料品、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)不動産業、(3)鉱業、(4)情報・通信業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△熊谷組 <1861>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断「強気」を継続。

△テラ <2191> [JQ]

第4四半期に受取保険金を営業外収益として計上へ。

△セレス <3696>

ライブ配信拡張ツール「Doneru」運営のZEROUMと資本・業務提携。

△フリー <4478> [東証M]

「SmartHR」と賞与明細データの連携を開始。

△コーセー <4922>

SMBC日興証券が目標株価1万7200円へ増額。

△ノーリツ <5943>

20年12月期営業利益予想を上方修正。

△ヤマシナ <5955> [東証2]

インドIT大手と管理システムの研究開発などで合意。

△東芝 <6502> [東証2]

「キオクシアがファーウェイへの輸出許可取得」との報道。

△ピープル <7865> [JQ]

非開示だった21年1月期業績は2ケタ増収増益見通し。

△ゴールドクレ <8871>

100万株を上限とする自社株買いを発表。

▼T-BASE <3415>

11月度既存店売上高1.4%減で2カ月ぶりに前年実績を下回る。

▼Bガレージ <3180>

21年4月期業績予想を上方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オーバル <7727> 、(2)三光合成 <7888> 、(3)モリテック <5986> 、(4)GMB <7214> 、(5)沢藤電 <6901> 、(6)古河池 <6937> 、(7)オハラ <5218> 、(8)安永 <7271> 、(9)カワタ <6292> 、(10)三桜工 <6584>

値下がり率上位10傑は(1)ショーケース <3909> 、(2)ベネフィJ <3934> 、(3)アインHD <9627> 、(4)ダイヤHD <6699> 、(5)DLE <3686> 、(6)Bガレージ <3180> 、(7)SKジャパン <7608> 、(8)キャリアL <6070> 、(9)楽天 <4755> 、(10)グッドコムA <3475>

【大引け】

日経平均は前日比58.13円(0.22%)安の2万6751.24円。TOPIXは前日比0.69(0.04%)高の1775.94。出来高は概算で11億4790万株。東証1部の値上がり銘柄数は969、値下がり銘柄数は1116となった。日経ジャスダック平均は3680.29円(5.17円高)。

[2020年12月4日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.