話題株ピックアップ【昼刊】:アイル、凸版、ヤマトHD

注目
2020年12月7日 11時42分

■アイル <3854>  1,530円  +132 円 (+9.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

アイル<3854>が急反騰。前週末4日の取引終了後、「Shopify(ショッピファイ)」の提供するパートナープログラム「Shopify Experts(ショッピファイエキスパート)」に認定されたと発表しており、これが好感されている。Shopifyは、国内に限らず海外へのオンライン販売も、専門知識がないなかで手軽に始められる、クラウド基盤のマルチチャネルコマースプラットフォーム。今回の認定により、アイルは「Shopify」のアカウント開設やプラグイン追加、ブランディング、ディレクション、デザイン、サイト制作、運用サポートといったフロント業務支援から、「Shopify」とネットショップ一元管理サービス「CROSS MALL(クロスモール)」とのAPI連携によるバックヤード支援まで、ネットショップ運営を一貫して支援するとしている。

■日本駐車場開発 <2353>  142円  +11 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

日本駐車場開発<2353>が急伸。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算で、売上高60億4100万円(前年同期比5.0%増)、営業利益11億800万円(同26.1%増)、純利益10億2800万円(同24.1%増)と大幅増益となったことが好感されている。テーマパーク及び別荘宿泊の集客強化や、20年5月に那須高原りんどう湖ファミリー牧場を経営する那須興行を取得したことが増収につながった。また、駐車場事業における時間貸併用物件の稼働が完全には回復していないものの、テーマパーク事業の来場者増やスキー事業のコストコントロールの徹底により大幅増益を確保した。なお、21年7月期通期業績予想は、売上高235億円(前期比2.3%増)、営業利益33億円(同23.5%増)、純利益19億円(同58.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を400万株(発行済み株数の1.21%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は20年12月9日から21年2月26日までで、株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図ることが目的としている。

■カナモト <9678>  2,290円  +118 円 (+5.4%)  11:30現在

カナモト<9678>が3日ぶりに反発している。同社は4日取引終了後に、21年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比5.3%増の150億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増の70円としていることが好感されているようだ。売上高は同6.3%増の1903億円を見込む。新型コロナウイルス感染症が経済活動に与える影響には依然不透明感があるものの、国内営業基盤の拡充や海外展開、内部オペレーションの最適化により、一層の業務効率化と生産性向上を図り、収益力を強化するとしている。なお、20年10月期通期の連結決算は売上高が前の期比0.9%減の1790億5300万円、営業利益が同20.1%減の142億5000万円で着地した。

■凸版印刷 <7911>  1,572円  +67 円 (+4.5%)  11:30現在

凸版印刷<7911>が大幅続伸している。前週末4日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、純利益を220億円から500億円(前期比42.6%減)へ上方修正したことが好感されている。同社及び子会社が保有するリクルートホールディングス<6098>株式の一部を売却したことに伴い、特別利益が941億円発生したほか、不採算事業の生産拠点最適化をはじめとする構造改革に関連する費用が発生することが要因としている。なお、売上高1兆4400億円(前期比3.1%減)、営業利益400億円(同39.8%減)は従来見通しを据え置いている。同時に、1600万株(発行済み株数の4.62%)、または200億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は20年12月7日から21年9月30日までで、株主還元の強化を資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とするためという。

■コーセル <6905>  1,217円  +37 円 (+3.1%)  11:30現在

コーセル<6905>が反発している。前週末4日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(5月21日~11月20日)連結業績について、売上高が132億円から134億8500万円(前年同期比15.0%増)へ、営業利益が10億6000万円から17億3400万円(同2.3倍)へ、純利益が6億8000万円から12億9400万円(同8.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。前年第4四半期から新型コロナウイルス感染症の拡大を見越した先行発注による受注残を消化する形で生産活動を行ったことで、売上高が計画を上回った。また、人件費や経費節減活動に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により各種活動が制限され、経費支出の先送りがあったこともプラスに働いた。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,641円  +55 円 (+2.1%)  11:30現在

ヤマトホールディングス<9064>が続伸している。この日、中国で自動配送ロボットを開発・事業展開しているユアーズ・テクノロジーズ社(北京市)への出資を決定したと発表しており、これが好感されている。ヤマトホールディングス今年4月、独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン(東京都渋谷区)と共同でコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KURONEKO Innovation Fund(KIF)」を設立しており、今回の出資は同ファンドの第1号案件。ユアーズ社は、18年に設立したスタートアップ企業で、既に北京では50以上のショッピングモール、歩行者天国などでロボットの導入契約を獲得しており、今後技術交流を図ることで、日本国内における自動配送ロボットへの活用に向けて検討を進めるとしている。

■コマツ <6301>  2,718.5円  +46.5 円 (+1.7%)  11:30現在

コマツ<6301>、日立建機<6305>に買いが集まっている。世界に先駆けて新型コロナウイルスを克服した形の中国では経済の回復期待が高まっており、各種経済指標の発表を受け中国関連銘柄への見直しも進む流れにある。前週末の米国株市場では建機世界トップのキャタピラーが大幅高で3連騰、過去最高値圏で強調展開にある。これを受け東京市場でも中国向けウエートの高い建設機械セクターに追い風が吹いている。

■国際石油開発帝石 <1605>  577円  +8 円 (+1.4%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>がしっかり。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比0.62ドル高の1バレル=46.26ドルと上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成されるOPECプラスは協調減産の規模を日量50万バレルとすることを決定。減産規模を小幅に縮小する妥協案が成立したことを好感する買いが流入した。また、米国の追加経済対策に対する期待が強まったことも原油価格を押し上げた。

■松屋 <8237>  779円  +9 円 (+1.2%)  11:30現在

松屋<8237>が5日続伸している。前週末4日の取引終了後、21年2月期決算で、投資有価証券売却益19億2600万円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されている。今回発表した投資有価証券の売却は、保有資産の有効活用を図るのが狙い。なお、21年2月期業績予想の修正が必要となった場合は、速やかに発表するとしている。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,404円  +23 円 (+1.0%)  11:30現在

薬王堂ホールディングス<7679>はしっかり。同社は岩手県を地盤にドラッグストアを展開している。前週末4日の取引終了後に発表した11月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比7.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客単価も同6.6%増と引き続き好調なほか、客数が同1.1%増となったことも寄与した。

■サイバネットシステム <4312>  987円  +9 円 (+0.9%)  11:30現在

サイバネットシステム<4312>が高い。電子回路や音響・熱などを解析する設計用CAEソフトのライセンス販売を主力とするが、世界的なEVシフトや自動車次世代技術の新潮流である「CASE」を背景に、同社のCAEソフトの需要の裾野が広がりをみせている。人工知能(AI)分野への取り組みも積極的で大腸内視鏡向けのAI診断システムを昭和大学、名古屋大学と共同開発しているほか、AIチャットボットを導入したCAE技術サポートサービスなども行っている。また、足もとの業績も好調、20年12月期営業利益は前期比2%増の20億6000万円は大きく上振れする公算が大きい。 

■古河電池 <6937>  1,680円  -300 円 (-15.2%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

古河電池<6937>が急反落している。前週末4日の取引終了後、「一部報道機関で、当社株式がEV関連株として取り上げられているが、当社はEV駆動用リチウムイオン電池事業を行っていない」と発表しており、これが売り材料視されている。会社発表によると、同社の主力事業は、自動車用鉛蓄電池および産業用蓄電池・電源装置事業で、リチウムイオン電池に関しては、小惑星探査機「はやぶさ2」などに搭載されている衛星向けなどだとしている。

■ファーマフーズ <2929>  2,917円  -223 円 (-7.1%)  11:30現在

4日に決算を発表。「8-10月期(1Q)最終は赤字拡大で着地」が嫌気された。

ファーマフーズ <2929> [東証2] が12月4日大引け後(15:00)に決算を発表。21年7月期第1四半期(8-10月)の連結最終損益は14.2億円の赤字(前年同期は7.8億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

⇒⇒ファーマフーズの詳しい業績推移表を見る

■ジンズホールディングス <3046>  6,870円  -370 円 (-5.1%)  11:30現在

ジンズホールディングス<3046>が大幅反落している。前週末4日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比3.4%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。11月14日からテレビCMをオンエアしているコンタクトレンズ「JINS 1DAY(ジンズワンデー)」はEC販売を中心に好評を博しているものの、新型コロナウイルスの感染者数が再び増加してきたことに伴い、札幌、大阪、東京都心を中心に客数が落ち込んだ。なお、全店売上高は同1.0%増だった。

■SUMCO <3436>  2,315円  -113 円 (-4.7%)  11:30現在

SUMCO<3436>は売りに押される展開。株価は前週末まで16日続伸と記録的な連騰をみせていたが、きょうは利益確定の売りが優勢。ただ、ここ半導体市況の回復を背景とした大口径シリコンウエハーの需要拡大思惑に加え、同業でシリコンウエハー世界トップの信越化学工業<4063>との比較から、出遅れ感が顕著な同社株に海外投資家の継続的な実需買いが観測されていた。きょうも下値では押し目買いが観測され下げ幅は限定的となっている。

■エイチーム <3662>  1,112円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在

エイチーム<3662>がストップ高の1112円に買われ年初来高値を更新した。4日の取引終了後、第1四半期(8~10月)連結決算を発表しており、営業利益3億7800万円(前年同期比2.5倍)、純利益2億5800万円(同3.4倍)と大幅な増益となったことが好感されている。結婚式場情報サイト「ハナユメ」が前下期に続き新型コロナウイルスの影響を受けたほか、既存ゲームアプリが減少傾向にあったことで、売上高は74億9300万円(同8.0%減)となった。ただ、自転車専門通販サイトを展開するEC事業で、「3密」を避ける外出手段として自転車需要が高く推移したほか、引き続きオペレーション効率の改善及び在庫管理の徹底、品揃えの見直しなどが奏功して大幅な増収増益となったことが業績に貢献した。

■尾張精機 <7249>  3,015円  - 円 (-) ストップ高買い気配   11:30現在

尾張精機<7249>がストップ高の3015円水準でカイ気配となっている。投資ファンドのライジング・ジャパン・エクイティ(東京都千代田区)系のプレサイス・プロダクツ・ホールディングスが前週末4日の取引終了後、同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の3370円にサヤ寄せする格好となっている。完全子会社化することで、経営の安定化と継続的な企業価値向上を、中長期的に支援するのが狙い。買付予定数は116万5914株(下限77万7300株、上限設定なし)で、買付期間は20年12月7日から21年1月22日まで。なおTOB成立後、尾張精は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて名古屋証券取引所は、同社株式を12月4日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

中央製作所 <6846>  1,344円  +300 円 (+28.7%) ストップ高   11:30現在

新日本理化 <4406>  238円  +50 円 (+26.6%) ストップ高   11:30現在

中国工業 <5974>  684円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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