7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ148ドル安、新型ウイルス感染急拡大で景気見通し悪化

市況
2020年12月8日 7時57分

■NY株式:NYダウ148ドル安、新型ウイルス感染急拡大で景気見通し悪化

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は148.47ドル安の30069.79ドル、ナスダックは55.71ポイント高の12519.95ポイントで取引を終了した。新型ウイルス感染者数や入院者数の急増を受けた外出規制強化や追加経済対策への不透明感を背景に寄り付きから下落した。景気循環株に売りが広がり終日軟調に推移。ハイテク株は買われた。セクター別ではエネルギー、保険が下落した一方で、テクノロジー・ハード・機器が上昇した。

写真用品メーカーのイーストマン・コダック(KODK)はインサイダー取引疑惑で一時中断されていた政府融資に関し、規制当局が不正は確認できなかったと発表したことが好感され急伸。ソフトウェア会社のプランティア・テクノロジー(PLTR)は米食品医薬品局(FDA)との3年間の契約を発表し急伸した。航空機メーカーのボーイング(BA)や配車サービスのリフト(LYFT)はアナリストの目標株価引き上げを受けそれぞれ上昇。一方、ファストフードチェーンのマクドナルド(MCD)や石油会社のシェブロン(CVX)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気されそれぞれ下落した。半導体のインテル(INTC)はアップル(AAPL)がより高性能な半導体を開発中との報道を受け下落した。

今週10日に上場が予定されている民泊サイトのエアビーアンドビーは上場価格を当初の44ドル‐50ドルから56ドル‐60ドルに引上げ420億ドル調達する計画を発表した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ウイルス感染増加を警戒してドル上げ渋り

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円18銭から103円92銭まで下落し、104円05銭で引けた。新型ウイルス感染者数の急増で外出規制が強化されたことや、追加経済対策成立は微妙との見方が広がったことから、米国債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2166ドルまで上昇後、1.2108ドルまで下落し、1.2110ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が今週開催の理事会で追加金融緩和パッケージを発表する見込みであることや、ドイツが外出規制強化を検討しているとの報道で、ユーロ売りが再燃。ユーロ・円は126円48銭から125円97銭まで下落。ポンド・ドルは1.3265ドルから1.3406ドルまで反発。一部英紙の報道を受けて英国と欧州連合(EU)の通商交渉決裂懸念に一時ポンド売りが強まったが、ジョンソン英首相とフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が声明で交渉継続を表明したことから、ポンドの買戻しが強まった。ドル・スイスは0.8913フランから0.8876フランまで下落した。

■NY原油:反落で45.76ドル、ウイルス感染の増加などが嫌気される

NY原油先物1月限は反落(NYMEX原油1月限終値:45.76 ↓0.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.50ドルの1バレル=45.76ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは45.36ドル-46.54ドル。ロンドン市場の序盤にかけて45.36ドルまで下落したが、まもなく反転。ニューヨーク市場で一時46.54ドルまで買われたが、ウイルス感染の増加を嫌気した売りが観測されており、時間外取引で45.62ドルまで反落した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.09ドル -0.20ドル(-0.68%)

モルガン・スタンレー(MS) 64.26ドル -0.74ドル(-1.14%)

ゴールドマン・サックス(GS)238.45ドル -1.13ドル(-0.47%)

インテル(INTC) 50.20ドル -1.79ドル(-3.43%)

アップル(AAPL) 123.75ドル +1.50ドル(+1.23%)

アルファベット(GOOG) 1819.48ドル -8.51ドル(-0.47%)

フェイスブック(FB) 285.58ドル +5.88ドル(+2.10%)

キャタピラー(CAT) 178.71ドル -3.50ドル(-1.92%)

アルコア(AA) 23.39ドル -0.34ドル(-1.43%)

ウォルマート(WMT) 148.11ドル -0.80ドル(-0.54%)

《ST》

提供:フィスコ

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