株価指数先物【寄り前コメント】短期的には権利行使価格2万6500円レベル接近では押し目狙いのロングスタンス

市況
2020年12月10日 8時14分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26600 -260 (-0.96%)

TOPIX先物 1768.0 -16.5 (-0.92%)

シカゴ先物 26690 -170

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が下落。経済対策を巡りトランプ大統領が提示した妥協案を民主党が却下するなど、協議が行き詰っていることから年内の合意成立への期待が後退した。また、米連邦取引委員会(FTC)と46州の司法長官による超党派グループが独禁法違反で提訴したと伝わったことが嫌気されて、米フェイスブックが下落したことも相場の重荷となった。

シカゴ先物清算値は大阪比170円安の2万6690円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万6840円で始まり、開始直後には2万6920円まで上げ幅を広げる場面がみられた。しばらくは、2万6800円から2万6880円辺りでのこう着が続いたが、米国市場の取引開始後はじりじりと値を下げるなか、弱い値動きが嫌気され2万6510円まで下落。引けにかけてやや下げ渋る形となり、2万6600円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢の展開になりそうだ。ただし、米国の経済対策を巡る協議については合意成立を見極めるまで慎重姿勢であるため、失望売りが強まるといった売買は限定的であろう。週末の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーの売買が中心となるなかでは、短期筋の売買に振らされる状況であり、売り一巡後の底堅さを見極めたいところだ。

ただし、2万7000円接近では利益確定の流れが印象づけられた形でもあり、ロールオーバーに絡んだ取引が一巡したとしても、積極的にポジションを取りに行く動きは期待しづらい。米フェイスブックの下落がハイテク株にも波及していることから、指数インパクトの大きい値がさ株の一角が弱含む可能性があり、日経平均株価の重荷となりそうだ。一方で、ソフトバンクグループ <9984> は米ドアダッシュのIPO好調が材料視される可能性も期待される。短期的には権利行使価格の2万6500円レベル接近では押し目狙いのロングスタンスとなろう。

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