トヨタが異彩の上げ足、海外マネー流入で業績上振れ観測も
トヨタ自動車<7203>の上値追いが鮮明。売買代金も高水準で、全体相場に逆行して3連騰と気を吐いている。前日の米国株市場では景気敏感株中心に軟調でNYダウは続落し、外国為替市場では再び1ドル=104円台を割り込む円高方向に振れている。きょうは、同社以外の自動車メーカーの株価は総じて軟調に推移しており、独歩高の様相だ。市場では「海外マネーが流入している。ここ話題となった燃料電池車の発売や全固体電池などへの取り組みはポジティブ材料だが、それを評価するにしてもやや違和感のある株価の強さ。おそらく、足もとの業績が想定以上に上振れる可能性を見込んでの買いではないか」(国内中堅証券ストラテジスト)という見方がでていた。