クロスプラスはS高カイ気配、21年1月期業績及び配当予想を上方修正
クロスプラス<3320>はストップ高の955円水準でカイ気配となっている。前週末11日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、売上高を570億円から625億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を4億円から21億円(同4.0倍)へ、純利益を3億円から19億円(同3.1倍)へ上方修正し、あわせて従来6円を予定していた期末配当を18円に引き上げるとしたことが好感されている。年間配当は24円(従来予想12円)となり、前期実績に対しては12円の増配となる予定だ。
新型コロナウイルス感染症拡大による個人消費の冷え込みにより、アパレル市場は落ち込んでいるものの、同社のアパレル卸売では、衣料品でのイエナカ商品の受注獲得を進め、パステルマスクを中心としたファッションマスクの販売が想定を大きく上回るペースで進み、売上高が計画を上回る見通し。これに加えて、旅費交通費の減少や出荷の効率化を進めるなどの経費削減に努めていることも寄与する。
なお、同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高456億1900万円(前年同期比4.1%増)、営業利益18億4300万円(同2.6倍)、純利益16億8700万円(同84.4%増)だった。