話題株ピックアップ【昼刊】:明電舎、セレス、任天堂

注目
2020年12月14日 11時42分

■明電舎 <6508>  2,235円  +169 円 (+8.2%)  11:30現在

明電舎<6508>が大幅高で3日ぶりに反発している。12日付の日本経済新聞朝刊で、「100億円程度を投じて、国内外で電気自動車(EV)に使うモーターや関連部品を増産する」と報じられており、増産効果による業績への貢献を期待した買いが入っている。記事によると、21年に中国浙江省でEV向けモーターの工場を稼働するほか、国内では愛知県や山梨県の工場で増産し、22年3月期には生産能力を年96万個と3年間で3倍に高めるとしている。

■ハイレックス <7279>  1,408円  +93 円 (+7.1%)  11:30現在

11日に決算を発表。「今期経常は42倍増益へ」が好感された。

ハイレックスコーポレーション <7279> [東証2] が12月11日大引け後(15:15)に決算を発表。20年10月期の連結経常利益は前の期比97.7%減の1.8億円に落ち込んだが、21年10月期は前期比42倍の79億円にV字回復する見通しとなった。

⇒⇒ハイレックスの詳しい業績推移表を見る

■イトクロ <6049>  1,610円  +99 円 (+6.6%)  11:30現在

11日に決算を発表。「今期経常は33%増益へ」が好感された。

イトクロ <6049> [東証M] が12月11日大引け後(15:30)に決算を発表。20年10月期の経常利益(非連結)は前の期比20.3%減の11.4億円になったが、21年10月期は前期比32.6%増の15.2億円に拡大する見通しとなった。

⇒⇒イトクロの詳しい業績推移表を見る

■セレス <3696>  2,759円  +153 円 (+5.9%)  11:30現在

11日に発表した「米マリオットとポイント交換で提携」が買い材料。

ポイントサイト「モッピー」が米マリオット・インターナショナルが提供する「Marriott Bonvoyポイント」と提携。国内ポイントサイトとしては初のポイント交換を開始。

■山九 <9065>  4,135円  +160 円 (+4.0%)  11:30現在

山九<9065>が大幅続伸している。この日、サウジアラビアの石油化学メーカー、サダラ・ケミカル社から、同国ジュベイル工業都市2内の石油化学プラントにおける保全作業を 新規拡大受注したと発表しており、これが好材料視されている。同社は19年6月にサダラ社からエチレン、芳香族装置群の予防予知保全業務を受注しているが、今回受注したのはサダラ社の装置群のうち、ケミカルイソシアネート系塩素装置群の保全業務を行うというもの。契約期間は3年間で、2年延長のオプションも含まれているという。

■任天堂 <7974>  62,400円  +2,060 円 (+3.4%)  11:30現在

任天堂<7974>が7連騰。株価は9月3日につけた6万1300円を大きく上回り、約3カ月半ぶりに年初来高値更新となった。商いも活況を極め、全上場企業のなかで売買代金はソフトバンクグループ<9984>に次ぐ2位となっている。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の売れ行きが国内外で陰りを見せることなく伸びており、同社の業績を押し上げている状況だ。直近では、11月の米国販売が急増し、24カ月連続で全米ゲーム機販売首位となったことが伝わっており、株価を改めて刺激する格好となっている。

■アイティメディア <2148>  2,371円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在

アイティメディア<2148>が続伸している。前週末11日の取引終了後、博報堂プロダクツ(東京都江東区)とデジタルイベント事業で連携を開始したと発表しており、これが好材料視されている。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けてデジタルイベント市場が拡大していることを受けて、両社が共同で市場を開拓するのが狙い。今回の連携により、双方がそれぞれの顧客企業への提案能力を向上させることが可能になるとしており、また、地方自治体などデジタルイベントの開催ニーズの高い業界別のパッケージ商品などを共同で開発・販売するとしている。

■東京都競馬 <9672>  4,955円  -115 円 (-2.3%)  11:30現在

東京都競馬<9672>が反落している。11日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、純利益を71億2000万円から47億3000万円(前期比9.0%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。「東京サマーランド」を運営する遊園地事業で、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う休業期間の延長や夏季期間の入場制限により、売上高が大幅に減少したことに加え、依然としてコロナ禍収束の見通しが不透明な中、来期以降の業績にも影響が及ぶ可能性が高いと判断し、減損損失約32億円を特別損失として計上するという。なお、売上高282億4000万円(同13.7%増)、営業利益106億6000万円(同33.6%増)は従来見通しを据え置いている。

■パーク24 <4666>  1,731円  -9 円 (-0.5%)  11:30現在

パーク24<4666>が続落している。12日付の日本経済新聞朝刊で、「2020年10月期の連結最終損益が400億円強の赤字(前の期は123億円の黒字)になったようだ」と報じられており、会社側の従来予想である255億円の赤字を150億円以上下回るとの観測が弱材料視されている。記事によると、国内の駐車場やカーシェアはレジャー客の利用が従来の想定よりも伸び営業赤字幅は計画より小さくなったものの、新型コロナウイルスが流行する海外で子会社ののれんの減損損失が膨らんだという。なお、決算発表は15日を予定している。

■カラダノート <4014>  2,020円  +400 円 (+24.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

妊娠・出産・育児に関心を持つ家族とクライアント企業をマッチングさせる事業を展開しているカラダノート<4014>が急騰。同社は11日取引終了後に、21年7月期第1四半期(8~10月)の単独決算を発表。10月27日に東証マザーズに新規上場したばかりとあって前年同期との単純比較はできないが、営業利益が1億1500万円と通期計画2億500万円に対する進捗率が56.1%に達したことが好感されているようだ。売上高は2億8200万円で着地し、通期計画8億5600万円に対する進捗率は32.9%となった。保険領域ではコロナ禍におけるユーザーの保険見直しニーズの一時的な高まりに伴い、クライアントへの送客数が伸長。食材宅配領域ではコロナの影響で一時的に送客が停止していた期間のユーザー情報を第1四半期に上乗せし、送客数が高い水準で推移したことも業績に寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ギグワークス <2375>  2,604円  +500 円 (+23.8%) ストップ高   11:30現在

ギグワークス<2375>はストップ高。11日の取引終了後、21年10月期の連結業績予想は、売上高240億円(前期比21.4%増)、経常利益12億円(同19.4%増)になりそうだと発表。いずれも過去最高を更新する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。今期は主力のオンデマンドエコノミー事業でテレワークの進展などを背景に、急速に高まるヘルプデスクやサービスデスク関連のニーズを取り込む構えだ。複数の新規大型案件受注にも対応できる体制を構築しており、引き続き旺盛な稼働状況が続くと想定している。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の24円に増配する方針としたことも評価材料となっている。なお、同時に発表した20年10月期業績は売上高197億7000万円(前の期比12.4%増)、経常利益10億400万円(同25.4%増)だった。

■天昇電気工業 <6776>  871円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

天昇電気工業<6776>の上げ足鮮烈、150円高はストップ高となる871円でカイ気配に張りつき、きょうで4日連続のストップ高と需給相場が加速している。プラスチック業界の草分けで自動車部品を主力とする弱電向け成型品メーカーとして高い商品競争力を有する。電気自動車(EV)関連株人気が車体や電池の素材メーカーにも波及するなか、同社が主力とする自動車向けプラスチック成型品にも商機が高まるとの思惑が株価を刺激する。また、医療廃棄物容器「ミッペール」を手掛けており、新型コロナウイルスのワクチン接種が欧米でスタートするなか、ワクチン普及に伴い特需が発生するとの思惑も引き続き投資マネー攻勢の背景となっている。

■大豊工業 <6470>  851円  +144 円 (+20.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

大豊工業<6470>は一時ストップ高に買われている。トヨタ系自動車部品メーカーで軸受けやアルミダイカスト製品、金型などを製造するが、モーターや電気自動車(EV)向けバッテリーなど電動化製品への取り組みに積極的で、EV関連株への投資資金流入が加速するなか、その一角として上値追いが加速した。足もとの業績はコロナ禍で低迷しているが、株価的には織り込みが進む一方、中国トヨタ向けの自動車販売回復が追い風となり、22年3月期の業績急回復に期待がかかっている。PBRは依然0.4倍前後と見直し余地が大きい。

■rakumo <4060>  2,379円  +399 円 (+20.2%) 一時ストップ高   11:30現在

rakumo<4060>は続急騰。9月28日に東証マザーズ市場に新規上場した直近IPO銘柄の一角だが、株価は今月10日に上場後の安値である1854円をつけるなど大底圏にあったが、前週末に4日ぶりに反発に転じ、きょうは一気に戻り足を加速させてきた。同社は経費精算ソフトなど企業向けクラウドザービスを展開する。前週末11日取引終了後、20年12月期業績予想の上方修正を発表したが、コスト削減努力などが功を奏して利益率が改善しており、営業利益は従来見通しの9200万円から1億2600万円(前期比5.3倍)に増額、これを評価する形で買い人気が集中した。

■アジャイル <6573>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>がストップ高の615円に買われている。前週末11日の取引終了後、マイナビ(東京都千代田区)が運営する進学情報サイト「マイナビ進学」と共同で、学校法人向けのインスタグラム活用支援で業務提携したと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、学校法人におけるSNSの有効活用と成果に貢献するべく、両社で学校法人向けインスタグラム支援パッケージを開発・提供するのが狙い。マイナビが保有する学校法人向けのマーケティング支援ノウハウと、アジャイルが有するSNS運営・分析ノウハウや、インスタグラム運営支援ツールを組み合わせて共同でソリューション開発し、マイナビ進学を通じて全国の大学・短大・専門学校への導入を推進するとしている。

■クロスプラス <3320>  955円  +150 円 (+18.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

クロスプラス<3320>はストップ高の955円水準でカイ気配となっている。前週末11日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、売上高を570億円から625億円(前期比6.9%増)へ、営業利益を4億円から21億円(同4.0倍)へ、純利益を3億円から19億円(同3.1倍)へ上方修正し、あわせて従来6円を予定していた期末配当を18円に引き上げるとしたことが好感されている。年間配当は24円(従来予想12円)となり、前期実績に対しては12円の増配となる予定だ。新型コロナウイルス感染症拡大による個人消費の冷え込みにより、アパレル市場は落ち込んでいるものの、同社のアパレル卸売では、衣料品でのイエナカ商品の受注獲得を進め、パステルマスクを中心としたファッションマスクの販売が想定を大きく上回るペースで進み、売上高が計画を上回る見通し。これに加えて、旅費交通費の減少や出荷の効率化を進めるなどの経費削減に努めていることも寄与する。

■三菱製鋼 <5632>  678円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

三菱製鋼<5632>がストップ高の678円に買われている。12日付の日本経済新聞朝刊で、「2022年3月期の連結営業損益で30億円の黒字を目指す」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルスによる特殊鋼やバネなどの需要減で、21年3月期営業損益は66億円の赤字の見込みだが、来期はコロナからの一定の回復を見込むほか、人員削減や生産拠点集約などコスト改革を進めるとしている。

●ストップ高銘柄

東邦アセチレン <4093>  1,948円  +400 円 (+25.8%) ストップ高   11:30現在

極東産機 <6233>  884円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在

神栄 <3004>  894円  +150 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.