株価指数先物【引け後コメント】ゴールドマンがNTロング、JPモルガン、モルガンSがTOPIXロング積み上げ

市況
2020年12月14日 17時30分

大証3月限

日経225先物 26690 +170 (+0.64%)

TOPIX先物 1786.5 +12.5 (+0.70%)

日経225先物(3月限)は前日比170円高の2万6690円で取引を終了。米国では14日にも新型コロナワクチンの供給が開始され同日中に接種が行われる予定であり、グローベックスの米株先物の強い値動きが材料視された。また、12月の日銀短観では、大企業・製造業、非製造業ともに予想以上の景況感の改善がみられたことも材料視された。これらを受けて寄り付きは2万6560円とシカゴ先物清算値(2万6535円)を上回って始まり、現物の寄り付き後早い段階で一気に2万6800円まで上昇した。ただし、その後はこう着が強まり、ランチタイム以降は2万6730円から2万6740円と非常に狭いレンジでの推移が続き、後場半ば以降から大引けにかけて上げ幅を縮め、2万6690円で取引を終えた。

日経平均株価は寄り付き開始直後には12月SQ値(2万6713円47銭)を突破し、大引けでもSQ値を上回っており、同水準が支持線として意識されよう。グローベックスのNYダウ先物は180ドル高程度で推移しており、週明けの米国市場が強い動きとなるようであれば、この流れを引き継ぐ形から2万7000円を試す可能性がありそうだ。ただ、2万7000円タッチは想定線であり、いったんは達成感につながる可能性はあるが、薄商いの中でヘッジ対応の動きが強まる可能性もあるため、2万7200円辺りまでのオーバーシュートは想定しておきたい。

また、NT倍率は先物中心限月で一時14.84まで低下しており、テクニカル面では支持線として機能していた25日移動平均線を下回ってきている。TOPIX優位の流れから短期的にはNTショートが意識されそうだが、引けにかけては切り返し14.93と寄り付き水準に戻している。チャート上では十字足を形成するため、早い段階で25日移動平均線を上回ってくるようだとNTロングへ傾きやすくなりそうだ。米国では大手テクノロジー株への売り越しが目立つ一方で、来週に控えているテスラのS&P500組み入れに伴う需給変化が見込まれており、引き続きNTの動向は見極めが必要となりそうだ。

手口面では日経225先物は、ABNアムロが460枚、ソジェンが390枚、大和が320枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1610枚、ドイツが250枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではゴールドマンが3390枚、ソジェンが1620枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが4160枚、モルガンSが1420枚程度の買い越しだった。ゴールドマンはNTロングのポジションを取り、JPモルガン、モルガンSがTOPIXロングのポジションとなった。

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