話題株ピックアップ【昼刊】:ツバキナカ、パーク24、ケーズHD

注目
2020年12月16日 11時39分

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,113円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位

ツバキ・ナカシマ<6464>がストップ高。15日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を490億円から510億円(前期比21.0%減)へ、営業利益を26億円から35億円(同57.2%減)へ、純利益を12億円から17億円(同65.2%減)へ上方修正し、従来5円を予定していた期末配当を12円に引き上げると発表したことが好感されている。各市場で想定以上に需要が回復していることが要因としている。なお、年間配当は22円(従来予想15円)となる予定だ。

■パーク24 <4666>  1,858円  +152 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

パーク24<4666>が商いを集め活況高の展開となり、一時222円高の1928円まで上値を伸ばした。無人時間貸し駐車場を運営し、国内にとどまらず海外展開にも積極的。15日取引終了後に発表した20年10月期の決算は営業利益が146億9800万円の赤字となったが、株価面では織り込みが進んでおり、21年3月期は135億円の黒字に復帰する見通しを示したことで買い安心感が広がった。また同日、主要銀行などから劣後ローンで500億円を調達すると発表したことで財務強化への思惑も株価にポジティブに作用している。

■ケーズホールディングス <8282>  1,396円  +77 円 (+5.8%)  11:30現在

ケーズホールディングス<8282>は大幅高で4日続伸している。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を1000万株(発行済み株数の4.70%)、または100億円としており、取得期間は20年12月16日から21年3月31日まで。株主価値を高めるとともに、資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■テーオーシー <8841>  730円  +38 円 (+5.5%)  11:30現在

テーオーシー<8841>が大幅続伸している。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を70万株(発行済み株数の0.73%)、または5億円としており、取得期間は20年12月16日から21年3月31日まで。資本効率の向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■日立造船 <7004>  456円  +13 円 (+2.9%)  11:30現在

日立造船<7004>の上値追いに勢いが出てきた。今月10日以降は商いを伴い急速に株価水準を切り上げており、きょうも一時21円高の464円まで買われる場面があった。同社はごみ焼却発電設備など環境・プラント事業を主力に手掛けるが、新規事業として洋上風力発電に注力している。洋上風力発電は再生可能エネルギーの有力な選択肢とみられているが、直近では、官民合意で目標を引き上げ、2040年までに3000万~4500万キロワットの導入を目指す方向で、年末にもまとめる「グリーン成長戦略」の実行計画に盛り込むことが報じられた。これは原発30~45基分に相当するものであり、同社株のビジネスチャンスにつながるものとして投資マネーを誘導している。

■コーセル <6905>  1,265円  +16 円 (+1.3%)  11:30現在

コーセル<6905>が4日続伸している。午前11時ごろ、21年5月期の連結業績予想について、営業利益を19億円から24億2000万円(前期比45.1%増)へ、純利益を12億6000万円から17億円(同5.6倍)へ上方修正したことが好感されている。半導体製造装置関連や通信機器関連の需要が継続的に推移する一方で、FA関連機器の需要回復の遅れが予想されるため、売上高は260億円(同8.9%増)の従来見通しを据え置いたが、人件費や経費節減活動に加えて、上期に新型コロナウイルス感染症の影響で各種活動が制限され、経費支出の先送りがあったことが利益を押し上げるとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(5月21日~11月20日)決算は、売上高134億8500万円(前年同期比15.0%増)、営業利益17億3400万円(同2.3倍)、純利益12億9400万円(同8.1倍)で着地。好決算を受けて中間配当を8円から10円に引き上げた。

■日本郵船 <9101>  2,318円  +28 円 (+1.2%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が揃って買われている。前日の米国株市場では、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が高まる一方で、ワクチン普及による経済活動正常化への期待が景気敏感株を刺激し、全体地合いは強気に傾いた。世界景気が回復に向かえば、グローバル物流を手掛ける海運業界に追い風となるとの思惑が買いを誘っている。ここばら積み船の運賃市況を映すバルチック海運指数が14日時点で4日続伸と上昇歩調にあることも株価にプラスに働いている。

■石油資源開発 <1662>  1,890円  +19 円 (+1.0%)  11:30現在

石油資源開発<1662>が6日続伸と上げ足を強めているほか、国際石油開発帝石<1605>も上昇、ENEOSホールディングス<5020>、コスモエネルギーホールディングス<5021>なども上値を追うなど、資源開発関連や石油元売り企業の株価が揃って高い。原油市況は11月中旬以降に上昇が目立つ状況となっており、WTI原油先物価格は前日も63セント高と続伸し、1バレル=47ドル62セントまで水準を切り上げた。これは今年2月以来10カ月ぶりの高値水準で、原油価格と株価連動性の高い銘柄に買いを誘導している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,986円  +81 円 (+1.0%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が反発。一時111円高の8016円まで買われ、年初来高値を形成した今年2月6日以来約10カ月半ぶりに8000円大台を回復、新高値まであと一歩となっている。ここ外国為替市場ではドルが売られる流れとなり、足もと1ドル=103円台後半の推移と円高基調にあるが、そうした中も同社株は12月に入ってから上値追いを一気に強めている。燃料電池車(FCV)の「新型ミライ」の発売や全固体電池分野への展開力に海外投資家などの注目が集まっている。また、業績面でも7~9月期営業利益は海外生産の回復が顕著で、前年同期比減益ながら想定を大きく上回る急回復を示していることが評価されている。

■三菱UFJ <8306>  447.8円  +2.2 円 (+0.5%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がいずれも買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではワクチン普及期待を背景とした経済活動正常化への期待から景気敏感セクターが買われたほか、ゴールドマン・サックスをはじめ大手金融株が揃って上昇した。米10年債利回りは前日終値ベースで0.91%台と再び0.9%台に乗せ、1%台への復帰を視界に入れていることが金融セクターに追い風となった。東京市場でも米国事業を展開するメガバンク各社は運用環境の改善を好感する買いを誘導している。

■サンバイオ <4592>  1,388円  -400 円 (-22.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

サンバイオ<4592>に売り注文が殺到、ストップ安となる400円安は1388円でウリ気配に張りついている。15日取引終了後に発表した20年2~10月期決算は最終損益が48億4100万円の赤字と大きく落ち込んだ。また同日、慢性期外傷性脳損傷を対象とした再生細胞薬「SB623」について21年1月期中の国内製造販売の承認申請は遅延する可能性が高いと発表したことで、これをネガティブ材料視する売りが集中する形となった。

■モダリス <4883>  1,859円  -500 円 (-21.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

モダリス<4883>はストップ安の1859円水準でウリ気配となっている。15日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を11億円以上から3億4200万円(前期比46.9%減)へ、営業損益を3億5000万円以上の黒字から4億2000万円の赤字(前期1億5700万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。従来見込んでいた自社モデルパイプラインMDL-101のライセンスの契約一時金の獲得がなかったことが要因という。また、新たな自社モデルパイプラインとして、神経変性疾患領域を適用症とする「MDL-104」を追加するとあわせて発表した。具体的な適応疾患名は、出願した特許が公開されるまでは競争上の理由から非開示としている。

■バリューコマース <2491>  3,335円  -265 円 (-7.4%)  11:30現在  東証1部 下落率8位

バリューコマース<2491>は続落している。15日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、営業利益を55億円から61億円(前期比22.8%増)へ、純利益を36億円から42億円(同25.6%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、成果報酬型広告「アフィリエイト」において、旅行や就職、金融の一部分野で広告出稿が減少したことが響き、売上高は300億円から290億円(同12.8%増)へ下方修正した。ただ、アフィリエイトの下振れ以上に、ヤフー(東京都千代田区)が運営するオンラインモールのストア向けサービスが上振れて推移していることが利益を押し上げるとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来18円を予定していた期末配当を25円に引き上げるとあわせて発表した。年間配当は41円となり、前期実績に対しては8円の増配となる予定だ。

■土屋ホールディングス <1840>  174円  +40 円 (+29.9%)  11:30現在

土屋ホールディングス<1840>が大幅高となっている。同社は15日取引終了後に、21年10月期通期の連結業績予想を公表。営業損益見通しを2億3000万円の黒字(前期は5億100万円の赤字)としているほか、期末一括配当計画を前期比4円増配の5円としていることが好感されているようだ。主力の住宅事業で、原価低減及び生産の合理化による施工回転率の強化を図り、収益力の向上を推進するとともに、WEBを活用した販売チャネルの拡大によるブランディング及び顕在・潜在顧客層へのアプローチ強化による集客力の向上に努める方針。また、リフォーム事業では収益構造の見直し及び大規模改修から外壁工事や水回り工事などのボリュームゾーンに積極展開し、不動産事業では周辺事業領域の充実を図るとしている。なお、新型コロナウイルスの影響などを考慮し、売上高見通しは前期比2.0%減の281億6000万円としている。

■アディッシュ <7093>  2,271円  +400 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在

アディッシュ<7093>は5連騰している。15日の取引終了後、カスタマーリレーション事業を展開する子会社アディッシュプラスが、フィンランドに本社を置くマース・グローバル社が提供するMaaSアプリ「Whim(ウィム)」の日本でのカスタマーケアを担当すると発表したことが好感されている。「Whim」は、統合的MaaSアプリとして世界で初めてMaaSのコンセプトを実現し、複数の国・都市でサービスを提供。1つのアプリでバス、タクシー、自転車シェア、カーシェアなどさまざまな交通手段を組み合わせて、最適な移動体験を提供する、世界初の交通サブスクリプションモデル(定額制)が特徴という。アディッシュプラスでは、カスタマ―ケアを通してユーザーの満足度を高め、「Whim」を日本社会に浸透・定着していく支援を行うとしている。

■東亜石油 <5008>  2,397円  +400 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

東亜石油<5008>がストップ高の2397円水準でカイ気配となっている。親会社である出光興産<5019>が15日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2450円にサヤ寄せする格好となっている。出光興産は現在、東亜石株式の50.12%を所有しているが、完全子会社化することでグループの石油製品生産体制の最適化を目指しつつ、国内石油製品需要の減少や脱炭素社会に向けた動きに対応し、経営の効率化や意思決定の迅速化を図るのが狙い。買付予定数は620万5484株(下限205万8875株、上限設定なし)で、買付期間は20年12月16日から21年2月2日まで。なおTOB成立後、東亜石は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は東亜石株式を12月15日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

誠建設工業 <8995>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

ライトアップ <6580>  3,405円  +500 円 (+17.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

ブラス <2424>  545円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在

桜井製作所 <7255>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

など、3銘柄

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