17日の中国本土市場概況:上海総合1.1%高で3日ぶり反発、資源・素材セクターに買い

市況
2020年12月17日 16時55分

17日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比37.89ポイント(1.13%)高の3404.87ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は1.12%高の3568.96ポイント)。

商品市況高が相場の追い風。昨夜のロンドン金属市場(LME)ではアルミや銅など主要商品が上昇し、この日の上海商品取引所でも非鉄や鉄筋などが大きく買われている。中国の景気下支え策に対する期待も根強い。中国共産党・政府は今週にも、翌年の経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」を開く見通しだ。中国メディアの報道によれば、末端消費者の購買力引き上げなどが重要テーマとなる。内需の拡大に注力していく方針だ。ただ、金融リスク防止の強化や、金融政策、財政政策の「正常化」についても課題となる見込みで、関連銘柄にとってはネガティブ。朝方は銀行株に売りが先行し、指数もマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、資源・素材の上げが目立つ。洛陽モリブデン(603993/SH)がストップ高、江西銅業(600362/SH)が7.8%高、中国アルミ(601600/SH)が5.6%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.1%高で引けた。上述したように、市況高がプラス材料。中国景気の持ち直しを背景に先高観も強まっている。石油や石炭のエネルギー株も買われた。

医薬品株も急伸。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)がストップ高、華北製薬(600812/SH)が6.4%高、人福医薬集団(600079/SH)が5.5%高で取引を終えた。保険適用の医薬品について、当局と製薬会社の交渉が終了したことで、不透明感が払しょくされたとの見方が広がっている。このほか金融株、海運株、公益株、食品飲料株、不動産株、ハイテク株の一角なども買われた。

半面、自動車株の一角は安い。長城汽車(601633/SH)が3.0%、広州汽車集団(601238/SH)が1.7%ずつ下落した。防衛関連株、メディア関連株、インフラ関連株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が4.02ポイント(1.70%)高の239.62ポイント、深センB株指数が5.26ポイント(0.50%)高の1056.70ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.