株価指数先物【寄り前コメント】米国市場の上昇好感も狭いレンジ取引に

市況
2020年12月18日 8時17分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26740 -30 (-0.11%)

TOPIX先物 1789.5 -0.5 (-0.02%)

シカゴ先物 26750 -20

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。新規失業保険申請件数が予想外に増加し、3カ月ぶりの高水準になったことが重荷となったが、モデルナのワクチン承認期待のほか、追加経済対策を巡る楽観的な見方が買いに向かわせたようだ。追加経済対策については政府閉鎖を回避するため、暫定予算が期限切れとなる18日までに議会通過が期待されている。

シカゴ先物清算値は大阪比20円安の2万6750円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万6780円で始まり、開始直後に2万6810円をつけている。しかし、薄商いのなか、こう着感の強い値動きとなり、概ね2万6740円から2万6770円辺りでの狭いレンジ内での推移が続き、2万6740円で取引を終えた。

米国市場の上昇は好感されるが、米国では18日にメジャーSQにあたるクアドルプル・ウィッチングとなる。また、テスラ株買いに対して、S&P500構成銘柄である499銘柄の売りといった需給も意識されやすい。追加経済対策の行方も見極めたいところであり、こう着感の強い相場展開になりそうだ。また、東京都で新規感染者数が800人を超えて連日で過去最多となっており、アルゴ発動に伴う乱高下も警戒されやすいところである。さらに、為替市場ではドル円が1ドル103円10銭台と円高に振れて推移していることも重荷となる。

一方で、クアドルプル・ウィッチングの需給イベントが通過する来週以降は需給が軽くなることから、モデルナのワクチン承認や追加経済対策の合意などがみられるようだと、参加者は限られるとはいえ海外勢による買い越し基調が強まるだろう。日経平均株価は狭いレンジながらも12月SQ値を上回っての推移が継続。昨日は久しぶりにクレディスイスがショートに傾いていたが、売り仕掛けづらい需給状況でもあるため、押し目狙いのロングスタンスは継続しておきたい。VIX指数は21.93と22.00を下回っており、リスク選好の流れである。

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