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株価指数先物【引け後コメント】戻りの鈍さから次第にヘッジ対応の売りが優勢、ナスダックの底堅さを見極め

市況
2020年12月22日 17時57分

大証3月限

日経225先物 26340 -310 (-1.16%)

TOPIX先物 1759.5 -24.5 (-1.37%)

日経225先物(3月限)は前日比310円安の2万6340円で取引を終了。終値で2万6400円を下回るのは11月30日以来となる。寄り付きは2万6450円とシカゴ先物清算値(2万6515円)を下回って始まり、現物の寄り付き直後には2万6590円まで下げ渋りをみせた。その後、前場半ばにかけて再び弱含みとなったが、日銀ETF買い入れへの思惑から前引けにかけて下げ渋る展開。しかし、ETF買い入れを想定したロングの動きもあったとみられる一方で、戻りの鈍さから次第にヘッジ対応の売りが優勢に。引けにかけては断続的なインデックス売りが指数を押し下げる形となり、大引け間際には2万6300円まで下げる場面がみられた。

ナイトセッションで2万6160円まで下げていたこともあり、売り仕掛け的な動きが出やすい状況であったが、前場段階での25日移動平均線レベルでの底堅い値動きでかえって短期筋のショートが溜まらず、戻りの鈍さにつながってしまった面もありそうだ。また、グローベックスの米株先物ではNYダウが100ドル超の下落で推移していたこともセンチメントを冷ました形である。

手口面では、日経225先物は野村が1060枚、シティが530枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが950枚、大和が570枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は野村が2600枚、BofAが1170枚、JPモルガンが820枚、クレディスイスが670枚程度の売り越しに対して、大和が300枚、ソジェンが1960枚、ゴールドマンが1500枚程度の買い越しだった。

前日に売り越しだったゴールドマンが買い越しとなっており、下落場面で買い戻しの形にも見える。野村はレバETFの調整売りとみられ、大和は日銀のETF買い入れに伴う先物買い。また、先物の手口をみても、大きくポジションを傾けている業者は少なく、日計り的な売買が中心とみられる。

なお、米議会は21日深夜に追加経済対策を可決し、国民への600ドルの直接給付や失業者への給付支援が途切れる事態を回避した。ロビンフッターの取引が再び膨れてくるようであればナスダックの底堅さにつながる可能性も期待されるところであろう。22日の米国市場でナスダックが底堅さをみせ、テスラ株の反発などがみられれば、リバウンドを狙った先買いも意識されてきそうだ。

株探ニュース

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