22日の米国市場ダイジェスト:NYダウ200ドル安、12月消費者信頼感が予想外の低下

市況
2020年12月23日 8時13分

■NY株式:NYダウ200ドル安、12月消費者信頼感が予想外の低下

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は200.94ドル安の30015.51ドル、ナスダックは65.40ポイント高の12807.92ポイントで取引を終了した。議会が追加経済対策を可決し法案成立が確実になったことは好感されたが、12月の消費者信頼感指数が予想外に大幅悪化したほか、11月中古住宅販売件数も前月から減少し景気回復に懸念が広がり寄り付き後、下落した。疾病管理予防センター(CDC)は新型コロナウイルス変異種がすでに国内にも存在する可能性を指摘し、懸念がくすぶり引けにかけては下げ幅を拡大。ハイテク株は堅調で、ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギー、銀行が下落。

在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はフィットネス機器メーカーのプレコア買収が好感され急伸。スポーツ用品を提供するスポーツマンウェアハウス(SPWH)は非公開会社のグレートアメリカンアウトドアグループによる同社買収提案で合意したとの報道で急伸した。遺伝子の変異を分析する総合システム開発などを手掛けるイルミナ(ILMN)はアナリストの投資判断引き上げを受けて上昇。一方、自動車販売のカーマックス(KMX)は決算が予想を上回ったものの、中古車の既存店売上が予想外の減少となったことが嫌気され下落した。

司法省(DOJ)は薬局を通じて違法に規制薬物を投薬し国内の麻薬依存症危機拡大に関与したとしてウォールマート(WMT)を告訴した。同社株は下落。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米CB消費者信頼感指数低下でドル上げ渋り

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円34銭から103円73銭まで上昇し、103円62銭で引けた。米議会が追加経済対策を承認し法案成立が確実となったほか、7-9月期国内総生産(GDP)確定値や個人消費確定値が予想外に上方修正されたことが好感され、ドル買いが優勢となった。ただ、その後発表された12月CB消費者信頼感指数は低下したことから、ドル買いはやや後退した。

ユーロ・ドルは1.2244ドルから1.2152ドルまで下落し、1.2163ドルで引けた。ユーロ・円は126円64銭から126円00銭まで下落。ポンド・ドルは1.3437ドルから1.3304ドルまで下落。通商交渉での漁業権問題を巡り英国の譲歩案を欧州連合(EU)が却下したとの報道を受けて、通商協定合意のない離脱への懸念が高まり、ポンド売りが加速した。その後、アイルランド首相が合意の可能性に言及したことやEUと英国の間で貨物往来が再開されたことから、ポンドは下げ止まった。ドル・スイスは0.8849フランから0.8905フランまで上昇した。

■NY原油:続落で47.02ドル、世界経済の早期正常化への期待後退

NY原油先物2月限は続落(NYMEX原油2月限終値:47.02 ↓0.95)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-0.95ドルの1バレル=47.02ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは46.60ドル-47.96ドル。新型コロナウイルスの変異種の感染拡大が引き続き警戒されていること、世界経済の早期正常化への期待は後退していることから、原油先物は21日に続いてさえない値動きとなった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.21ドル -0.53ドル(-1.78%)

モルガン・スタンレー(MS) 66.64ドル -1.19ドル(-1.75%)

ゴールドマン・サックス(GS)250.09ドル -6.89ドル(-2.68%)

インテル(INTC) 46.17ドル -0.19ドル(-0.41%)

アップル(AAPL) 131.88ドル +3.65ドル(+2.85%)

アルファベット(GOOG) 1723.50ドル -15.87ドル(-0.91%)

フェイスブック(FB) 267.09ドル -5.70ドル(-2.09%)

キャタピラー(CAT) 176.58ドル -3.58ドル(-1.99%)

アルコア(AA) 21.61ドル -0.50ドル(-2.26%)

ウォルマート(WMT) 144.20ドル -1.77ドル(-1.21%)

《ST》

提供:フィスコ

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