話題株ピックアップ【夕刊】(1):イオン、フジクラ、エイベックス

注目
2020年12月24日 15時15分

■建設技術研究所 <9621>  2,331円  +209 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

建設技術研究所<9621>が大幅続伸。23日の取引終了後、従来35円を予定していた20年12月期の期末一括配当予想を10円増額して45円にすると発表しており、これが好感された。前期実績に対しては10円の増配となり、4期連続増配の見通しだ。

■エイベックス <7860>  1,088円  +68 円 (+6.7%)  本日終値

エイベックス<7860>が大幅続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「東京都港区の本社ビルをカナダの大手不動産ファンド、ベントール・グリーンオーク(BGO)に売却する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、売却額は700億円強となる見通しで、11月に発表した希望退職者の募集と合わせて、財務基盤強化の狙いがあるという。報道に対して会社側では「当社が発表したものではない。同件についてはきょう開催の取締役会に付議する予定で、決定した場合は速やかに公表する」とコメントしている。

■OSG <6136>  1,941円  +78 円 (+4.2%)  本日終値

OSG<6136>が大幅続伸。23日の取引終了後、未定としていた20年11月期連結業績予想を発表。売上高1043億円(前期比17.9%減)、営業利益83億円(同57.6%減)、純利益56億円(同59.1%減)と大幅な減収減益を見込むものの、営業利益で72億円強を見込む市場予想を上回ったことから、懸念されていたほどの落ち込みにはならなかったとの見方から買われたようだ。切削工具の在庫調整に遅れが生じ、自動車向けを中心に販売が落ち込んだ。なお、同時に同じく未定としていた期末配当について11円にすると発表。年間配当は22円となり、前期実績に対しては25円の減配となる予定だ。

■フジクラ <5803>  467円  +16 円 (+3.6%)  本日終値

フジクラ<5803>は大幅高で4日ぶりに反発。23日の取引終了後、東京都江東区木場に保有していた共同住宅「メゾンイデアル」を売却すると発表。これに伴い、21年3月期に売却益約36億円を特別利益に計上するとしており、これを好材料視する買いが入った。売却先は非公表で、資産の効率的活用及び財務体質の改善を図るためとしている。

■イオン <8267>  3,225円  +108 円 (+3.5%)  本日終値

イオン<8267>が続伸。同社は23日取引終了後、21年2月期連結業績予想の修正を発表した。売上高にあたる営業収益は8兆~8兆4000億円の見通しを8兆5000億円(前期比1.2%減)に見直した。営業利益は500億~1000億円を1200億~1500億円(同30.4~44.3%減)に上方修正した。これまで未定としていた経常利益は1000億~1200億円(同41.7~51.4%減)とした。純利益は引き続き未定としている。在宅時間の増加による食料品など生活必需品や感染症対策のための衛生用品などの需要拡大で、GMS(総合スーパー)事業の食品部門やSM(スーパーマーケット)事業、ヘルス&ウエルネス事業での売り上げが伸びた。更に、ショッピングモールや専門店、総合金融事業なども回復基調にあることが寄与している。

■田岡化学工業 <4113>  13,360円  +430 円 (+3.3%)  本日終値

田岡化学工業<4113>が大幅高で4日ぶりに反発。23日の取引終了後、三菱ガス化学<4182>と、スマートフォンなどのカメラレンズに使う樹脂の原料モノマーの生産を行う合弁会社を設立することで合意したと発表しており、これが好感された。新会社は、菱ガス化学新潟工場(新潟市北区)内に新設する光学樹脂ポリマー「ユピゼータEP」用原料モノマー製造プラントを活用した生産事業を行う。「ユピゼータEP」は、スマートフォンやタブレット端末などに広く採用される高機能小型カメラレンズ材料で、スマホ用カメラの高機能化とカメラレンズの多眼化を背景に今後も需要の伸びが予想されている。これに伴い「ユピゼータEP」の原料モノマーとして使用されている田岡化の特殊ビスフェノール「TBIS」の需要増が見込まれることから、「TBIS」の生産の一部を、合弁会社を通じて菱ガス化に委託し販売することで、原料モノマーの生産能力の増強と供給の安定化を図るとしている。

■ダイワボウ <3107>  8,860円  +200 円 (+2.3%)  本日終値

ダイワボウホールディングス<3107>が続伸。岩井コスモ証券は23日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を8800円から1万500円に引き上げた。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比31.4%減の108億5300万円と大幅減益となったが、これは前の期にウィンドウズ更新需要や消費増税による特需が発生したことが要因。ただ、テレワーク需要や全国の小中学生に1人1台の学習端末を配備する「GIGAスクール構想」の需要が活発化した影響で、同証券の予想よりも好調だった。下期は引き続きICT機器への高いニーズが見込める。来期は、GIGAスクール構想による特需のはく落が懸念されるが、DX需要やデジタル教科書といったテーマは残り、行政のデジタル化に需要もあることから大きな落ち込みとはならないとみている。

■技研製作所 <6289>  4,285円  +90 円 (+2.2%)  本日終値

技研製作所<6289>が続伸。23日の取引終了後、機械式地下駐輪場「エコサイクル」2基が東京都葛飾区の新小岩駅南口に採用されたと発表しており、これが好感された。今回のエコサイクルの採用は、同区での初の設置となり、22年夏ごろに区営の駐輪場としてオープン予定という。完成すると全国24カ所、59基目の設置となり、今後も同区に対して、エコサイクルの提案を積極化するとしている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  5,710円  +110 円 (+2.0%)  本日終値

ブイ・テクノロジー<7717>が続伸。午前11時30分ごろ、中国の顧客から300ミリウェハー用装置を約10億円で受注したと発表しており、これが好材料視された。同社では、シリコンウェハー及び半導体用装置事業の立ち上げに18年から取り組んでおり、同装置の高い生産性などが高く評価されたという。今後は、同受注を皮切りに中国における半導体装置事業を本格的にスタートさせると共に、中国及び国内外のウェハー製造の顧客に今回の実績を広く訴求し、グループの半導体装置事業の更なる拡大を目指すとしている。なお、今回の受注による21年3月期業績への影響は軽微で22年3月期業績に寄与する見通しとしている。

■イエローハット <9882>  1,635円  +31 円 (+1.9%)  本日終値

イエローハット<9882>が続伸。23日の取引終了後、東海汽船<9173>とグループ加盟販売契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回のグループ加盟販売契約締結により、東海汽が離島でイエロハット取扱商品を販売することになる。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

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