10万円以下で買える、財務健全・高利回り 19社【2部・新興】編 <割安株特集>

特集
2020年12月27日 16時00分

少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。

東証2部、新興企業では755社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。加えて、割安株という観点から配当利回りが3.5%以上、かつ理論上の解散価値であるPBR(株価純資産倍率)が1倍以下の銘柄に絞り込んだ。

下表は東証2部、ジャスダック銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)株主資本比率が50%以上、(3)配当利回りが3.5%以上、(4)実績PBRが1倍以下――を条件に投資妙味が高まる19社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、利回り、PBRは25日現在)

なお、12月25日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・高利回り【東証1部】編」も併せてご覧ください。

最低投資 株主資本  予想  実績

コード 銘柄名    市場   金額   比率 利回り  PBR

<1853> 森組     東2  28200   55.2  4.96  0.77

<7953> 菊水化    東2  38000   54.4  4.21  0.53

<7551> ウェッズ   JQ  44100   60.3  4.08  0.57

<3948> 光ビジネス  JQ  45700   75.0  3.94  0.37

<4234> サンエー化研 JQ  51300   58.0  3.51  0.32

<1994> 高橋ウォール JQ  56200   76.4  4.09  0.52

<8995> 誠建設    東2  59200   63.7  4.22  0.35

<2136> ヒップ    JQ  60100   58.4  3.99  0.84

<5690> リバーHD  東2  64500   57.1  3.88  0.70

<8887> リベレステ  JQ  71100   57.7  5.63  0.71

<4705> クリップ   JQ  73200   89.1  5.46  0.52

<9651> 日本プロセス JQ  74100   88.4  3.51  0.74

<5742> NIC    JQ  83800   59.7  4.89  0.99

<1905> テノックス  JQ  85500   72.7  3.86  0.49

<6919> ケル     JQ  86000   80.4  4.53  0.52

<9028> ゼロ     東2  93000   58.3  3.71  0.60

<5368> 日本インシュ 東2  93800   69.1  3.73  0.79

<7539> アイナボHD JQ  94500   61.3  3.81  0.52

<5280> ヨシコン   JQ  95600   51.0  4.71  0.35

※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率、配当利回りが%、PBRは倍。

※今期最終赤字の企業は除いた。

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