ラクオリアが大幅反発、20年12月期業績予想を下方修正も中計目標数値を上方修正
ラクオリア創薬<4579>が大幅高で3日ぶりに反発している。28日の取引終了後、20年12月期の連結営業損益を2億6000万円の赤字から7億5300万円の赤字(前期1500万円の赤字)へ下方修正した一方、22年12月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を営業利益で20億6000万円から21億5400万円へ上方修正したことが好感されている。
20年12月期の下方修正は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けた経済活動の停滞や国内外の移動制限、臨床試験施設の閉鎖などで、胃食道逆流症治療薬テゴプラザンの日本での開発にかかわる協議は進捗したものの年内の成約には至らず、来期以降に持ち越されたことに加え、提携先企業におけるイオンチャネル創薬プログラムにかかわる臨床試験の一部や導出交渉も新型コロナウイルス感染症の影響を受けて後ずれしたことが要因。一方、22年12月期については、上市品の伸長と契約関連の収入などを見込むとしている。